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世界のニッケル需給、中国けん引で供給過剰幅が縮小-住友鉱予想

国内ニッケル製錬メーカー1位の住 友金属鉱山によると、2011年の世界ニッケル需給は、中国の需要が想定 を上回っているため、供給過剰幅が4月時点の予測に比べて1万5000ト ン縮小する見通しだ。

住友鉱ニッケル営業・原料部の肥後亨部長は28日、ブルームバーグ ・ニュースとのインタビューで、「消費のけん引は中国。金融引き締め による不透明感も心配されるが、調整局面はそれほど長く続かないだろ う」と述べた。生産面では新規の生産プロジェクトの開始が遅れる一方 需要面では中国の伸びが全体を押し上げるという。

肥後部長によれば、11年の世界のニッケル生産量は、159万3000ト ンと前年に比べ12%増加する見込み。消費量は5.7%増の157万3000トン との予想だ。4月の予測と比べると、生産量の引き上げ幅が1000トンに とどまったのに対して、消費量は1万6000トン増えると見直した。

ロンドン金属取引所(LME)のニッケル在庫は1月中旬以降減少 を続け、28日時点では10万2930トンと、09年3月以来の低水準となって いる。

LMEニッケル先物相場(3カ月物)は2月に年初来の高値1トン 当たり2万9000ドル台を付けた後、6月にかけては下落基調となったも のの、7月からは2万ドル台半ば付近まで値を戻す展開となっている。 米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの金属調査担当者 のマイケル・ウィドマー氏は、11年のニッケルの平均価格を2万4064ド ルと予想している。

一方、国内ニッケルの需給見通しについて、住友鉱は、生産量が前 年比6.1%減の15万1700トン、消費量が1.9%減の14万6700トンと予測。 輸入量は横ばいの6万2000トン、輸出量は12%減の6万7700トンと見て いる。

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