コンテンツにスキップする

【個別銘柄】任天堂、アルバック、ツガミ、HOYA、日新鋼、TDK

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

任天堂(7974):主力の大阪証券取引所1部で前日比12%安の1 万2290円。一時1万1010円と2004年5月以来の安値水準に沈んだ。 2月末に発売した携帯ゲーム最新作「ニンテンドー3DS」の販売減速 や円高などを理由に、12年3月期の連結純利益予想を前期比74%減の 200億円に下方修正した。前回予想は1100億円、担当アナリスト21人 の同予想値は924億円で、予想外の大幅な業績悪化が嫌気された。

アルバック(6728):19%安の1429円で東証1部の下落率1位。 未定としていた11年6月期の業績予想を28日に開示、連結純損益は 87億円の赤字に転落したもよう。前の期の実績は21億円の黒字。マテ リアル事業や子会社のアルバック成膜の固定資産の一部で減損の兆候が あり、計58億円の特別損失を計上する。

フォスター電機(6794):13%安の1288円で東証1部の下落率3 位。一時1271円と、09年7月以来、2年ぶりの安値を付けた。基幹部 品の1つであるレアアース・マグネットの原材料価格高騰が利益を圧迫 しており、会社側は28日に4-9月(上期)の連結純利益が5億円と、 従来計画の21億円を大きく下回る見通しと発表した。前年同期比の減 益率は、これまでの8.6%から78%に拡大する。

ツガミ(6101):8%安の470円。会社側は午前11時に未定とし ていた12年3月期業績予想を公表、連結営業利益は前期比3.5%減の 36億円と見込んだ。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均42 億8800万円を下回った。震災後の生産に支障は出なかったが、為替の 円高や中国の金融引き締めによる減速懸念などで先行きを楽観できない という。

日新製鋼(5407):8.8%高の160円で東証1部上昇率7位。午後 2時に4-6月の連結純利益が前年同期比6.6倍の21億円になったと 発表。建材・自動車など震災後に回復の兆しが見られる国内需要を確実 に取り込んだとした。未定としていた12年3月期の連結業績予想を開 示し、純利益が前期比74%増の210億円になると見込んだ。

コニカミノルタホールディングス(4902):4.1%安の626円。製 品販売価格の低下や円高などが響き、4-6月の連結営業利益は前年同 期比67%減の33億円だった。シティグループ証券の芝野正紘アナリス トは28日付のリポートで、同決算は日本経済新聞の業績観測や80億円 前後の市場コンセンサスを大幅に下回ったと指摘。「同社の業績ビジビ リティの低さをあらためて再認識させる内容で、下期偏重の通期計画に も未達懸念が今後台頭しよう」とした。

ソフトバンク(9984):3.5%安の3010円。米アップルの携帯端末 「iPhone」の代行販売好調に伴うデータ通信収入の増加などで4 -6月の連結純利益は前年同期比4.9倍の948億円となった。しかし、 三菱UFJモルガン・スタンレー証券では「サプライズはない」と指摘 し、投資判断を「中立」で据え置いた。

ソニー(6758):3.3%安の1947円。同社は28日、12年3月期の 連結純利益予想を800億円から600億円に25%下方修正した。ブルー ムバーグが算出したアナリスト17人の予想平均値は875億円。加藤優 最高財務責任者(CFO)は会見で、「欧米を中心に景気停滞、影響が 一番出ているのはテレビ」と述べた。

TDK(6762):5.6%安の3990円。28日発表の4-6月の連結 営業利益は前年同期比72%減の56億円となった。ハードディスクドラ イブ(HDD)用の記録デバイスを中心に主要製品の売り上げが落ち込 み、円高も響いた。ゴールドマン・サックス証券では、12年3月期業 績計画達成のハードルは一層高くなったとし、連結営業利益予想を従来 の610億円から555億円に下方修正した。会社計画は670億円。

富士通(6702):2.2%安の454円。震災に伴う操業低下や円高に 伴う海外事業の不振などで、4-6月の連結営業損益は171億円の赤字 と、前年同期の100億円の黒字から大きく悪化した。12年3月期の連 結営業利益予想は、前期比1.8%増の1350億円で据え置き。

  関西電力(9503):4.4%安の1298円。会社側は28日、12年3月 期の業績見通しを撤回した。従来見通しは連結純損益で1000億円の黒 字だった。東京電力・福島第一原子力発電所事故の影響で原発が相次ぎ 運転を停止し、再稼働の見通しが立たないため。

アンリツ(6754):14%高の834円で東証1部の上昇率2位。携帯 端末製造用計測器の好調を受け、会社側は28日に12年3月期の連結営 業利益予想を62億円から110億円に77%増額修正した。11%の減益予 想が一転、57%の増益となり、買いが集まった。野村証券では目標株価 を850円から1200円に引き上げた。

日立国際電気(6756):7.4%高の626円。アジアや北米の半導体 メーカーの設備投資が堅調なことを受け、会社側は28日に4-9月の 連結営業損益予想を従来の10億円の赤字から2億円の黒字に引き上げ た。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、半導体製造装置の強さ は衝撃的とし、投資判断「アウトパフォーム」を継続した。

JT(2914):3.7%高の35万円。引き続き政府保有の同社株放出 観測を受けた自社株買い期待が強い。また会社側は28日、これまで未 定としていた12年3月期の業績予想を発表、連結営業利益が前期比

0.8%増の3360億円になると計画した。震災影響を受けた4-6月の利 益が予想ほど落ち込まなかったことを捉え、シティグループ証券の三浦 信義アナリストは28日付リポートで、通期営業益計画は「達成可能」 との見解を示した。

大手民放株:フジ・メディア・ホールディングス(4676)が3.6% 高の11万9400円、日本テレビ放送網(9404)が1.6%高の1万1750 円など。スポット売上高の落ち込み幅が縮小、両社は28日に12年3月 期の連結純利益予想を増額修正した。フジメHDは前回予想比2.2倍の 121億円(前期比21%増)、日テレは同7.6%増の170億円(同19% 減)。

住友化学(4005):1.6%高の392円。午後1時に4-9月の連結 営業利益は500億円と、従来予想の350億円を43%上回る見込みと発 表。石油化学製品の交易条件改善や海外での農薬出荷の増加などが奏功 し、前年同期比では5.7%減に減益率が縮小するため、採算改善を評価 する買いが優勢となった。

海運大手:川崎汽船(9107)が1.6%安の253円など。午前の取引 終了後、大手3社が相次いで12年3月期業績予想の下方修正を発表し た。未定としていた配当額も前期比で大幅減としたため、売りが先行。

HOYA(7741):4.1%高の1873円。午後1時に会社側が4-9 月の連結純利益予想を前年同期比21%減の300億円と発表。発表資料 では、為替変動の影響を受ける可能性が高く大幅な減益予想としている が、担当アナリスト3人の同予想値の平均(269億円)を上回ったため、 買いが集まった。

三井不動産(8801):2.1%高の1469円。オフィスビル賃貸や住宅 分譲事業が好調で、4-6月の連結純利益は前年同期比44%増の64億 円となった。浅井裕史・常務執行役員は、「オフィスビルについては大 震災の影響はない」と述べ、空室率は今後も4%台の低水準で推移する との見方を示した。

ルネサスエレクトロニクス(6723):3.2%高の669円。不採算事 業削減の第一弾として、携帯電話などに使う音声処理用の半導体事業を 村田製作所(6981)に売却する、と29日付の日本経済新聞朝刊が報道。 ルネサスはマイコン事業に経営資源を集中し、収益構造の改革を急ぐと いう。両社は取引終了後、ルネサスのパワーアンプ事業とルネサス東日 本セミコンダクタの長野デバイス本部の事業を村田製が取得することで 基本合意したと発表した。

新光電気工業(6967):3.9%安の640円。パソコン用MPU(超 小型演算処理装置)向けパッケージが顧客先の在庫調整などで不振とな り、4-6月の連結営業損益は1億9700万円の赤字となった。前年同 期は42億円の黒字。ゴールドマン・サックス証券は、同社株の目標株 価を720円から650円に引き下げた。投資判断は「売り」で継続。

サイバーエージェント(4751):8.5%安の26万9000円。28日公 表の9カ月累計(10年10月-11年6月)決算は、連結営業利益が前年 同期比54%増の108億円と順調だった。ただ、会社側は通期営業利益 予想を前期比18%増の110億円で据え置いたため、増額修正を見込ん でいた向きから失望売りが出たようだ。

ゴールドクレスト(8871):11%高の1809円で東証1部上昇率3 位。新築分譲マンションの販売順調などを受け、会社側は28日に4- 9月(上期)の連結営業利益予想を15億円から30億円に倍増した。前 年同期比では25%の減益予想が一転、48%の増益見込みとなり、買い が集まった。

東光電気(6921):11%高の416円で東証1部上昇率4位。一時 11%高と、3月22日以来の日中上昇率を記録した。28日公表の4-6 月(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比66%増の4億7900万円 となり、通期計画の3億700万円を超過した。一般家庭向けのスマート メーターなど計器関連事業が好調で大幅な増益になったという。

新生銀行(8303):10%高の98円。4-6月の連結純利益が前年 同期比31%増の182億円だった、と28日に発表。景気低迷の影響など で金利収入は伸び悩んだが、与信関連費用が大幅に減少して増益を達成 した。

三菱製鋼(5632):8.3%高の273円。建設機械業界の堅調な需要 を背景に主力の特殊鋼鋼材の売上高が増加、4-6月の連結営業利益は 前年同期比80%増の25億円となった。据え置かれた12年3月通期計 画(72億円)に対する進ちょく率は35%となり、業績上振れが期待さ れた。

日本冶金工業(5480):6%高の230円。海外を中心に高機能材分 野で需要が盛り上がり、4-6月の連結純損益は17億円の黒字となっ た。前年同期実績は8億500万円の赤字。業績の進ちょくを踏まえ、12 年3月期の連結純利益予想を前回予想比30%増の26億円に引き上げた。 前期は105億円の赤字。

日本シイエムケイ(6958):5.3%高の299円。未定としてきた12 年3月期の連結業績予想を28日に公表、営業損益は15億円の黒字と見 込んだ。前期実績は10億円の赤字。下期にかけて自動車関連製品の需 要急回復が見込まれるうえ、生産効率化によるコスト削減や海外事業の 損益改善を織り込んだという。

東急リバブル(8879):5.2%高の755円。震災後の不動産流通業 界の低迷などで、4-6月の連結純損益は7億2200万円の赤字となっ たが、12年3月期の連結純利益予想は24億3000万円(前期比24%減) で据え置き、今後の業況回復を期待する買いが優勢になった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE