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大和証G:4-6月期94億円の赤字、2四半期連続-法人部門が不振

国内証券第2位の大和証券グループ 本社の4-6月(第1四半期)連結純損益は、94億円の赤字(前年同期 は12億円の赤字)だった。投資信託の販売手数料が好調だったリテー ル(個人向け)業務は利益を確保したが、法人部門の不振が響いた。赤 字は2四半期連続。

大和証Gが29日に発表した決算短信などによると、4-6月期の 営業収益は前年同期比21%増の1136億円。トレーディング損益は2.5 倍の262億円、投信などの募集・売り出し手数料が46%増の134億円と 増えたが、株式などの委託手数料が21%減の105億円、引き受け・売り 出し手数料は18%減の38億円と落ち込んだ。

リテールの大和証券は同14%増の72億円利益を確保したが、法人 専門の大和証券キャピタル・マーケッツは184億円の赤字を計上した。 法人部門の赤字は5四半期連続となった。5月に開業したネット専業の 大和ネクスト銀行の口座数と預金残高は、6月末までに13万9000口 座・2277億円を集めた。

大和証Gでは、本部機能のスリム化やアジアなど海外事業の強化に 加え、ネット専業で銀行業務に参入するなど収益力強化を図っている。 日比野隆司社長は「マーケット環境が悪くても赤字にならない強靭(き ょうじん)な経営体質」の構築を目標に掲げている。

大和証Gの岩本信之副社長(CFO)は決算会見で「依然として大 変厳しい状況が続いている」と述べた。大和は同日、来春めどに法人、 個人部門を統合すると発表した。岩本氏は「グループ再編で業績改善に 向けて抜本的な改革を進めていく」と強調した。他銀行との提携は「今 のところ考えていない」と言明した。

クレディ・スイス証券の大野東アナリストは、大和について「コス ト削減と人員シフトなど事業の再構築でトップラインを伸ばす方針だ が、結局は市場環境に依存する体質はまだ変わらない」と指摘。収益改 善には「フルラインのホールセール部門で選択と集中を進めることが必 要」とし、得意分野への特化が重要とみている。

ブルームバーグ・データによると、第1四半期の大和証Gは、国内 市場の株式関連の引き受け総額が6件・359億円、円債券関連の引き受 けが50件・4200億円だった。日本関連のM&Aでのアドバイザー実績 では、9件・1166億円を獲得した。

東京証券取引所の資料によると、4-6月の1日当たりの株式売買 代金(第1部、2部、マザーズ合計)は約1兆3800億円で、前年同期 に比べると17%減少した。同期間の日経平均株価の騰落率は0.6%上昇 した。

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