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米国債、デフォルト発生の可能性は極めて小さい-みずほ証の上野氏

みずほ証券の上野泰也チーフマー ケットエコノミストは28日、米連邦政府債務上限引き上げを巡る与野 党の協議が難航しているものの、米国債に債務不履行(デフォルト)が 発生する可能性は極めて小さいとの見方を示した。

上野氏は28日付のリポートの中で、米国債のデフォルト回避のた めに、米議会が行動するはずだと市場は予想しており、「米国債市場で は今のところ大きな動揺はみられていない」と説明。また、8月2日の 期限までに債務上限引き上げが実現した場合、デフォルト発生の可能性 が消えるので、米国債は若干買い戻されるとも予想している。

一方、8月2日までに上限引き上げが実現しないとしても、デフォ ルト発生が当面回避される場合があると指摘。①税収上振れから当初想 定された期限を過ぎても8月中旬まで資金繰りは可能②歳出操作で米国 債の利子支払いや元本償還を優先-という方法が可能だとしている。

仮にデフォルトが発生したとしても、「市場の混乱への警戒や世論 の批判などから、米議会はすぐに事態収拾に乗り出し、一定期間につい ての債務上限引き上げを決定する」とみて、デフォルトはごく一部での 短期的な発生にとどまると想定している。

米国債の格付けに関しては、「デフォルトが発生しなくても、妥協 が成立した財政赤字削減額が不十分なものにとどまる場合には、米国債 の格付けが最上級から引き下げられる可能性はある」と見込んでいる。

もっとも「格下げによって米国債が一方的に売りこまれるとは考え ていない」と説明。ユーロ圏の国債市場は格付けにばらつきが大きいほ か、日本の国債市場は金利水準が低いことなどを挙げ、消去法的に米国 債市場の優位性に変わりはないことなどを理由に挙げた。

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