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クレセゾン社長:数年で経常利益500億円体質-提携強化や投資拡大

流通系カード大手クレディセゾンの 林野宏社長はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、数年内に 経常利益で安定的に500億円を確保できる体制を構築したい考えを明ら かにした。高所得者向けにサービス業との提携を強化するほか、資産運 用を拡大して収益の底上げを狙う。

林野社長(68)はカード業務では、セゾンアメックスカードで「高 級美容室チェーンとの提携を進めている」と述べた。割引特典を付けた カードの共同開発でリピーターを獲得するなどの案があり、高級ホテル チェーンとも同様の提携を検討中という。資産運用では現在80億円の 投資残高を今年度は最大300億円まで拡大する方針だ。

個人に対する融資に上限を設けるなど2010年6月の改正貸金業法 の完全施行や長引く景気低迷を受け、クレセゾンの業績も伸び悩んでい る。経常利益ベースでは08年3月期の581億円以降は300億円台にと どまっている。林野社長は「こんな状況になったが、最低限500億円の 体質を作り上げてから後進にバトンタッチしたい」と述べた。

林野社長はまた、規制強化などを背景とした業界再編に関連し、大 手銀行の子会社となった信販、流通系カード会社について「主体的な意 思決定が難しくなるだろう」と指摘。クレセゾンとしては「独自のアイ デアを出せば光る。今が最大の勝負時だ」と述べ、親会社に縛られない 営業力の強化などで顧客開拓に臨む姿勢を強調した。

クレセゾンではアメックスカードの15年3月期のショッピング取 扱高を前期の約4倍の1兆円に増やす計画。今回の提携強化はこの実現 を目指す具体策の一環となる。一方、資産運用ではカード関連の未公開 会社などへの投資なども視野にある。1案件10億円を上限とし、年利 6-8%での運用を目指す。急落した東京電力の社債も購入した。

クレセゾンの28日の午前終値は、前日比16円(1.2%)安の1319 円。

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