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米国株:大幅安、交渉難航や耐久財統計で-ダウは約200ドル安

米株式相場は下落。S&P500 種株価指数はほぼ2カ月ぶりの大幅安となった。連邦債務上限の引き 上げ交渉で妥協に近づいていないと議員が示唆したことが背景。

S&P500種構成銘柄ではテクノロジーや資本財株の下げが目 立った。米耐久財受注額が減少したことを手掛かりに、キャタピラー やゼネラル・エレクトリック(GE)が下落。液晶表示装置(LCD) 用ガラス製造のコーニングも安い。同社はテレビの販売予測が悪化し ていることを背景に、ガラス需要の見通しを引き下げた。

一方、アマゾン・ドット・コムは上昇。同社の4-6月(第2四 半期)決算は電子書籍端末「キンドル」とデジタルメディア・サービ スに支えられ、アナリストの予想を上回った。

S&P500種株価指数は前日比2%安の1304.89。6月1日 以来の大幅安となった。ダウ工業株30種平均は198.75ドル (1.6%)下落の12302.55ドル。

アルパイン・ミューチュアル・ファンズのファンドマネジャー、 サラ・ハント氏は電話インタビューで、「マクロ経済関連の材料が相 場を動かしているのは明白だ」と指摘。「政治的な対立は国民の感情 を決して良くするものではないが、こうした対立があるという事実以 外にも、経済指標では軟化基調が示唆されている」と述べた。

「真の意味での妥協」

S&P500種は今週に入って3%値下がりしている。民主・共和 両党が8月2日までに債務上限を引き上げ、デフォルト(債務不履 行)回避を図るそれぞれの案をめぐり対立していることが背景。

ベイナー下院議長(共和、オハイオ州)が示す財政赤字削減計画 の修正案はこの日、共和党議員の間で支持を拡大している。一方、リ ード上院院内総務(民主、ネバダ州)は、米国のデフォルト回避を目 指した自らの提案こそが「真の意味での妥協」だと訴えた。

超党派の米議会予算局(CBO)は、リード氏の歳出削減案につ いて、削減規模は2兆2000億ドル(約170兆円)にとどまるとの 試算を示した。同院内総務が公表していた2兆7000億ドルを下回 る。

CBO によると、ベイナー下院議長の案では歳出削減は10年 間で8500億ドルとなり、共和党が掲げた3兆ドルの見通しを下回 ると推計されている。

成長ペース減速

通常取引前の時間外取引で株価指数先物は下落。米商務省が発表 した6月の製造業耐久財受注額は前月比で2.1%減少した。ブルー ムバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値では0.3%増だった。 前月は1.9%の増加。

午後に地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されると、相 場は下げ幅を拡大した。米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した ベージュブックによると、6月初め以降、成長ペースの減速した地域 が増えた。

ベージュブックは「経済活動は引き続き拡大した」としながらも、 「ペースは多くの地区で鈍化した」と指摘した。拡大ペースは12地 区のうち8地区で減速。前回のベージュブックでは減速は4地区だっ た。

S&P500種の資本財株指数は2.7%安と、業種別10指数の 値下がり率2位。キャタピラーは3.7%、GEは2.4%いずれも下 落。

テクノロジー株指数は3%安と、業種別10指数の値下がり率ト ップとなった。

コーニングは7.2%安。同社は世界のガラス市場の見通しを引 き下げた。また、同社が開発した「ゴリラガラス」の通期販売予想を 20%下方修正し8億ドルとした。

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