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7月27日の米国マーケットサマリー:株が大幅安、交渉難航や統計で

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4362 1.4511 ドル/円 78.02 77.88 ユーロ/円 112.05 113.01

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,302.55 -198.75 -1.6% S&P500種 1,304.89 -27.05 -2.0% ナスダック総合指数 2,764.79 -75.17 -2.6%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .44% +.05 米国債10年物 2.98% +.02 米国債30年物 4.28% +.00

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,617.30 -2.00 -.12% 原油先物 (ドル/バレル) 97.32 -2.27 -2.28%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要6通貨に対して上昇。 米債務問題をめぐる交渉がこう着を続けるなか、神経質な展開となり、 資金を逃避させる動きが加速した。

ドルは対ユーロで3日ぶりの上昇。リード米上院院内総務(民 主、ネバダ州)は、共和党が「事実を直視」し、米国の債務上限引き 上げをめぐる妥協案に合意する機が熟したと述べた。ユーロは対ドル と対スイス・フランで下落。スタンダード・アンド・プアーズ(S& P)がギリシャを格下げしたのが嫌気された。オーストラリア・ドル は主要通貨のすべてに対して上昇。消費者物価が予想以上に伸びたの が手掛かりだった。

INGグループの通貨取引ディレクター、ジョン・マッカーシ ー氏(ニューヨーク在勤)は「投資家は非常に神経質になっており、 強い不透明感がある」と述べ、「安全逃避という意味では、ある程度 ドルは恩恵を受けている」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時52分現在、主要6通貨に対するイン ターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は0.8%上昇して

74.084。前日は73.474。

ドルは対ユーロで1%高の1ユーロ=1.4367ドル。前日は

1.4511ドルだった。ドルは対円では0.2%高の1ドル=78円02 銭。ユーロは対円で0.8%安の1ユーロ=112円10銭。

オーストラリア・ドルは対ドルで0.5%上昇。一時は1983年 の変動相場制移行後の最高値を付けた。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。S&P500種株価指数はほぼ2カ月ぶりの大 幅安となった。連邦債務上限の引き上げ交渉で妥協に近づいていない と議員が示唆したことが背景。

S&P500種構成銘柄ではテクノロジーや資本財株の下げが目 立った。米耐久財受注額が減少したことを手掛かりに、キャタピラー やゼネラル・エレクトリック(GE)が下落。液晶表示装置(LCD) 用ガラス製造のコーニングも安い。同社はテレビの販売予測が悪化し ていることを背景に、ガラス需要の見通しを引き下げた。

一方、アマゾン・ドット・コムは上昇。同社の4-6月(第2四 半期)決算は電子書籍端末「キンドル」とデジタルメディア・サービ スに支えられ、アナリストの予想を上回った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比2%安の1304.89。6月1日以来の大幅安となった。 ダウ工業株30種平均は198.75ドル(1.6%)下落の12302.55 ドル。

アルパイン・ミューチュアル・ファンズのファンドマネジャー、 サラ・ハント氏は電話インタビューで、「マクロ経済関連の材料が相 場を動かしているのは明白だ」と指摘。「政治的な対立は国民の感情 を決して良くするものではないが、こうした対立があるという事実以 外にも、経済指標では軟化基調が示唆されている」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は反落。米議会がデフォルト(債務不履行)回避に向 けた連邦債務の上限引き上げで期限内に合意に至らないとの懸念が高 まったことが背景。この日実施された350億ドル規模の5年債入札 で需要が減退した。

この日入札された5年債は債務上限に達する前日に発行予定。 入札の結果によると、最高落札利回りは1.580%。ブルームバーグ がまとめたプライマリーディーラー9社による入札直前の予想は

1.547%だった。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.62倍と 先月の入札の2.59倍を上回った。過去10回の入札の平均は2.81 倍。

ウンダーリッヒ・セキュリティーズ(ニューヨーク)のマネジ ングディレクター兼米国債トレーディング責任者、マイケル・フラ ンゼーズ氏は、「市場は現在のリスクを価格にどう織り込むべきか 判断に苦しんでいる。デフォルトの恐れが意識されつつある」と指 摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク 時間午後1時18分現在、既発5年債利回りは前日比5ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.53%。同年債(表面利 率1.5%、2016年6月償還)価格は7/32下げて99 7/8。

指標となる10年債利回りは4bp上げて3%となっている。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶりに下げた。オンス当たり

1631.20ドルの過去最高値に上昇したことで売りが出た。

金の相対力指数(RSI、14日ベース)は前日までの2日間に 70を上回っており、相場が下落する可能性を示唆していた。米国債 の保証コストが1年5カ月ぶりの水準に上昇する中、金は過去最高値 を付けた。米国では14兆3000億ドルの債務上限引き上げをめぐり、 民主党と共和党が対立する状況が続いている。

キングズビュー・ファイナンシャル(シカゴ)のストラテジスト、 マット・ジーマン氏は電話インタビューで、「多くの投資家が金高騰 の波に乗っており、利益確定の引き金を引きたくてうずうずしていた」 と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比2ドル(0.1%)安の1オンス=1617.30ドルで 終了。年初からは14%上昇している。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。原油在庫が予想外に増加した ため売りが膨らんだ。耐久財受注額の減少で景気減速への懸念が強ま ったことも弱材料。

米エネルギー省によると、原油在庫は前週比230万バレル増の 3億5400万バレル。ブルームバーグ・ニュースの調査によると、予 想は200万バレル減少だった。ガソリンやディーゼル油、ヒーティ ングオイルの在庫もそれぞれ増加した。商務省が発表した耐久財受注 額は前月比2.1%減少。

エネルギーコンサルタント会社キャメロン・ハノーバー(コネテ ィカット州)のピーター・ビューテル社長は「エネルギー省の統計で は原油・石油製品全般で在庫が増加した。これが原油安につながった」 と指摘。「現在、弱気になる理由がいくつもある。在庫、耐久財、債 務交渉、ドルとどれも原油相場には下押し圧力となっている」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日 比2.19セント(2.20%)安の1バレル=97.40ドル。終値とし ては18日以来の安値となった。

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