コンテンツにスキップする

米国債:反落、米債務交渉難航で5年債の入札需要が減退

米国債市場では中期債が下落。 約1週間ぶりの低水準にあった10年債利回りは上昇した。米議会は デフォルト(債務不履行)回避に向けた連邦債務の上限引き上げで期 限内に合意に至らないとの懸念が高まったことが背景。この日実施さ れた350億ドル規模の5年債入札で需要が減退した

連邦債務上限の引き上げ期限である8月2日以降に最初に償還期 限を迎える米財務省短期証券(TB)のレートは5カ月ぶりの高水準 に上昇した。

この日の入札5年債入札の結果によると、最高落札利回りは

1.580%。ブルームバーグがまとめたプライマリーディーラー9社に よる入札直前の予想は1.547%だった。入札された5年債は8月1 日に発行予定。

ウンダーリッヒ・セキュリティーズ(ニューヨーク)のマネジン グディレクター兼米国債トレーディング責任者、マイケル・フランゼ ーズ氏は、「市場は現在のリスクを価格にどう織り込むべきか判断に 苦しんでいる。デフォルトの恐れが意識されつつある」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時 間午後4時7分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の2.98%。一時2.94%と7月21 日以来の低水準に下げた後、3.01%まで上昇する場面も見られた。 同年債(表面利率3.125%、2021年5月償還)価格は6/32下げて 101 1/4。

既発5年債の利回りは4bp上げて1.52%となっている。

30年債は下げ埋める

30年債利回りはほぼ変わらずの4.28%。S&P500種株価指 数が日中の下げとしては6月1日以来最大となる2.1%安となったこ とを背景に、30年債相場は下げを埋めた。同年債利回りは一時

4.32%まで上昇していた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、連邦債務上限の 引き上げ期限である8月2日以降に最初に償還期限を迎える6カ月物 TB(8月4日償還)のレートは0.16%に上昇し、今年2月以来の 高水準となった。

この日の5年債(2016年7月償還)入札で、投資家の需要を測 る指標の応札倍率は2.62倍と先月の入札の2.59倍を上回った。過 去10回の入札の平均は2.81倍。

外国の中央銀行を含む間接入札の落札全体に占める比率は

36.6%と、前回の37.6%から低下した。過去10回の平均は

40.3%。

プライマリーディーラー以外の直接入札の割合は14.6%。過去 10回の入札の平均は10.1%となっている。米財務省は290億ドル規 模の7年債入札を明日に控えている。

米議会予算局(CBO)は、リード上院院内総務(民主、ネバダ 州)の歳出削減案について、今後10年間で削減規模が2兆2000億 ドル(約170兆円)になるとの試算を示した。この削減規模は同院 内総務が公表していた2兆7000億ドルを下回る。CBOによると、 ベイナー下院議長の案では歳出削減は10年間で8500億ドルにとど まり、共和党が掲げた3兆ドルの見通しを下回ると推計される。

ジェフリーズ・グループの政府債エコノミスト、トーマス・サイ モンズ氏は「市場の関心は米政府と議会の動きに集中している」とし、 「不安定な相場になるだろう。今週は入札があるのでことさらだ」と 述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE