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ブラックロックやPIMCO、米国債の格下げを懸念-期限迫る

ブラックロック、ルーミス・ セイレス、フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ、パシフ ィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)、ウエスタ ン・アセット・マネジメントなど機関投資家は、米国が最上級格付け を失うリスクがあると指摘した。米連邦債務上限引き上げをめぐる民 主、共和両党の交渉は行き詰まっている。

オバマ米大統領とベイナー米下院議長は、債務上限引き上げと財 政赤字削減策をめぐり対立しており、投資家は格下げ懸念が現実のも のになる可能性が高まっていると警告している。財務省によれば、支 払いを継続するためには8月2日までの債務上限引き上げが必要。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は14 日、米格付けを今後3カ月以内に引き下げる確率は50%とし、「信 頼できる」赤字削減策が打ち出されていない場合、早ければ8月に格 付けを引き下げる可能性があると述べた。

ブラックロックの共同創業者で副会長のバーバラ・ノビック氏 は、「債務の上限問題に対処するのは当然、極めて重要だ。しかしそ の問題に対処するだけでは格下げは免れない」と述べ、「信頼できる 赤字削減策がなければ、それこそ真の問題だ」と指摘した。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスとフィッチ・レーティ ングスもまた、政府・議会が対立を打開できなければ、米国の最上級 格付けを引き下げる可能性があるとしている。

甚大な結果引き起こす

PIMCOのモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO) 兼共同最高投資責任者(CIO)は、ブルームバーグのラジオ番組の インタビューで、「米国がデフォルト(債務不履行)に陥ったら、甚 大な結果が引き起こされる」と述べた。

その上でエラリアンCEOは、「投資家は懸念しているが、デ フォルト可能性は非常に低いと考えている。当社も同意見だ」と話し た。

210億ドル規模の「ルーミス・セイレス・ボンド・ファンド」 の共同運用者、キャサリン・ギャフニー氏は、歳出削減での合意が恐 らく成立しないため、格下げの可能性があるとの認識だ。同氏は26 日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「少なくとも 1社が格下げすると、ほぼ確信している」とした上で、格付けが「ト リプルAであろうがダブルAであろうが、米国債は引き続き巨大な流 動性の高い市場であり続けるだろう」と述べた。

フランクリン・テンプルトンの債券グループの最高投資責任者 (CIO)、クリストファー・モルムフィ氏は25日付のリポートで、 投資家は米国の信用力に対し疑問を抱くかもしれないと指摘。同社が 電子メールで27日配布したこのリポートで、「米財政赤字をめぐる より長期的な解決策に対する疑問が続く限り、米国のトリプルA格付 けと、これまで実質的に『リスクがない』と捉えられてきた米国債の 地位が脅かされる可能性は十分にある」と記した。

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