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米政府の資金コストが年1000億ドル増加も、格下げなら-JPモルガン

米財政赤字の削減計画をめぐる協 議が難航する中、米国は最上級の「トリプルA」格付けを失う可能性 があり、そうなれば政府のコストは年間1000億ドル(約7兆8000億 円)増加する上に、米経済成長の足かせとなると米債券ディーラーら はみている。

米銀JPモルガン・チェースの債券戦略グローバル責任者、テリ ー・ベルトン氏は26日、米証券業金融市場協会(SIFMA)主催の 電話会議で、米国債の格付けが引き下げられれば、米国債利回りは「中 期的」に60-70ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、 米政府の借り入れコストが増えるだろうと指摘した。

同氏は「こうした米国債金利への影響は重大だ」とし、「年間1000 億ドルは利払いの増加分に充てられ、他の財やサービスに向けられな い資金だ」と説明。一方で、米国債の売却を余儀なくされる運用担当 者はほとんどいないとの見方から、格下げによる米国債への「短期的」 な影響は5-10bp程度にとどまるとも述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、10年債 利回りは同日、前日比5bp低下し2.95%。2001年以降の平均は

4.03%。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は21 日、米国の格付けを向こう3カ月以内に引き下げる確率は50%だとし、 同国が8月にも最上級の「AAA」格付けを失う恐れがあるとの見解 をあらためて示した。同社は1941年から米国の最上級格付けを維持し ている。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのシニアエコノミスト、 マイケル・ハンソン氏もSIFMAの会議で、「米国が特に米国債の大 口投資家である海外のパートナーから長期的信用の一部を事実上失っ たのであれば、長期的かつ持続可能な予算体制を整えることは一段と 困難になる」と指摘。米国格下げの懸念は「成長にとってネガティブ」 で、投資や雇用にも影響すると語った。

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