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債券上昇、長期金利は1週間ぶり低水準-米債高や株安で買い優勢

債券相場は上昇。長期金利は1.075% と1週間ぶりの低水準を付けた。前日の米国債相場が上昇したことに 加え、円高・ドル安基調を嫌気して国内株式相場が反落したことも買 い材料となった。

パインブリッジ・インベストメンツ運用本部の松川忠債券運用部 長は、「株価が弱含みで、債券は先物中心に上昇。株売り・債券買いの 感じ。前日に先物に売りを出していた向きの買い戻しも入っているよ うだ」と述べた。円が1ドル=77円台後半と3月17日以来の高値を 更新し、円高・ドル安が進んでいることも支援材料との見方も示した。

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の315回債利回 りは、前日比1ベーシスポイント(bp)低い1.085%で取引開始。午 前の終了前に1.08%を付けた。午後4時過ぎには2bp低い1.075%と、 20日以来の低水準を記録した。

バークレイズ・キャピタル証券の徳勝礼子シニア債券ストラテジ ストは、「利回り曲線上で割安感があるため、9-10年ゾーンに買い が入っている」と述べた。

中期債もしっかり。新発5年物の97回債利回りは前日比1bp低 い0.37%と、20日以来の水準に低下している。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「きの うの米国市場が債券高、株安となった流れを引き継いで、買いがやや 先行して始まった」と言う。26日の米国債相場は上昇。350億ドル規 模の2年債入札の順調な結果などが好感された。米10年債利回りは前 日比5bp低下の2.95%程度。一方、米株相場は続落。ダウ工業株30 種平均は前日比91.50ドル下落の12501.30ドルで終えた。

あす2年債入札、利率据え置きか

こうした中、財務省はあす28日に2年利付国債(8月債)の価格 競争入札を実施する。前日の入札前取引では0.165%程度で推移して おり、表面利率(クーポン)は9カ月連続で0.2%に据え置かれる見 通し。発行額は前回と同じ2兆6000億円程度。

前回入札された2年物の306回債利回りは、今月初めには0.175% に上昇していたが、世界的な景気減速懸念やリスク回避の動きに伴う 買いなどで14日には0.145%まで低下。その後は0.16%程度で推移し ている。バークレイズ・キャピタル証の徳勝氏は、2年債入札につい て、「キャピタル(値上がり益)狙いでの妙味は薄いが、キャリー(金 利収入)を得るために一定の買いは入ると思う」と予想する。

先物は1週間ぶり高値圏

東京先物市場で中心限月9月物は、前日比7銭高の141円62銭で 開始。日経平均株価が反落し、1万円の大台割れを試す展開となった ことを受けて、その後も買い優勢の展開が続いて、午前の終了にかけ て20日以来の高値となる141円71銭を付けた。結局は14銭高の141 円69銭で引けた。

もっとも、先物は、午後は上値が重くなった。JPモルガン証の 山脇氏は、米国の債務上限引き上げ問題をめぐる与野党間の交渉が見 通しにくいとして、「朝方に買いが先行したとはいえ、日中は再びもみ 合いになろう」と話していた。

民主・共和の両党は、連邦債務上限を引き上げ、デフォルト(債 務不履行)の回避を図るそれぞれの案をめぐり対立している。ベイナ ー下院議長が示した2段階での債務上限引き上げ提案の下院採決が当 初予定の27日から延期された。3兆ドルの歳出削減を盛り込んだ同案 に対して、オバマ米政権は拒否権の発動も辞さないと警告していた。

--取材協力:赤間信行 Editors:Hidenori Yamanaka,Joji Mochida

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