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【個別銘柄】輸出、東電、ファナック、JT、日立線、ゼオン、電力計

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

輸出関連株:ホンダ(7267)が前日比1.7%安の3145円、ソニー (6758)が1.4%安の2036円など。米国で債務上限引き上げをめぐる 攻防が着地点を見出せないうえ、欧州の財政赤字問題に対する懸念も強 く、27日の東京外国為替市場では1ドル=77円台後半と約4カ月ぶり の円高・ドル安水準で推移した。収益目減りが警戒され、時価総額上位 の自動車、電機、機械株に売りが広がった。

東京電力(9501):16%安の431円。売買代金は778億円で、東証 1部トップ。同社が今秋をめどに政府に提示する資産リストラ策の骨格 は、子会社で手掛けるデータセンター事業を1500億円前後で売却する ことや、リクルートやKDDI(9433)など本業との関係が薄い情報通 信分野の保有株式を約2300億円で両社に引き取ってもらうことだ、と 27日付の日本経済新聞朝刊が報道。業況の厳しさが再認識された。

ファナック(6954):1.2%高の1万4730円。午後1時に4-6月 決算を発表後、一時1万4890円と52週高値を更新した。会社側は4- 9月期(上期)の連結純利益計画を従来の679億円から前年同期比 34%増の750億円に上方修正した。当初想定より受注動向が好転、震災 後のサプライチェーン寸断による部品確保問題も、設計変更による対応 で影響を軽微に抑え込めたという。

日本ゼオン(4205):2.8%高の833円。午後1時に4-6月決算 を発表後に急騰、一時843円を付けた。自動車業界の早期復旧などを理 由に、2012年3月期の連結営業利益予想を250億円から前期比0.9%減 の350億円に増額修正した。ブルームバーグ・データに登録された担当 アナリスト11人の事前の同予想平均(313億円)を上回った。

JT(2914):4.7%高の33万3000円。五十嵐文彦財務副大臣が 25日夕の定例会見で、東日本大震災復興に向けた財源確保策の一環と して、政府が保有するJT株を売却する方向で検討していると述べたこ とが引き続き好感されたようだ。UBS証券は投資家向けリポートで、 仮にJTが発行済み株式数の10-20%に相当する自社株を買い戻した 時点で、同社の1株利益は11年度予想比20-40%増加する可能性があ ると指摘している。

JFEホールディングス(5411):1.5%安の2129円。午後2時に これまで未定としていた12年3月期業績予想を発表、連結純利益は前 期比37%増の800億円と見込んだ。増益計画を受けて一時上昇に転じ たが、会社側が下期から原料や鋼材価格の動向に不透明感があるとした ため、買いは限定された。

日立電線(5812):7.5%高の215円。会社側は午後1時、震災復 興需要で産業用ケーブルの受注が急増したことなどから、4-6月期の 連結営業利益が前年同期比21倍の24億円になったと発表。今後も電力 関係や鉄道などの復興需要が見込まれるとしている。

ネットワンシステムズ(7518):4.2%高の17万8800円。一時18 万3000円を付け、08年12月30日以来、約2年7カ月ぶりの高値に回 復した。会社側は午後1時、12年3月期の連結営業利益予想を31%増 額し、前期比79%増の102億円にすると発表。スマートフォン(多機 能携帯電話)など移動体通信向けやインターネット接続業者向けの売り 上げが想定を上回っているほか、コスト削減で利益率が改善していると いう。

エステー(4951):15%高の1017円で東証1部上昇率1位。一時 17%高の1035円とストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)を付けた。 首都大学東京と共同開発した家庭用放射線測定器「エアカウンター」を 10月20日に発売する、と26日に発表、東京電力福島第1原子力発電 所の事故を受けた放射性物質の拡散問題が続く中、今後の製品需要を見 込む買いが膨らんだ。希望小売価格は税込み1万5750円。

電力計関連メーカー:東光電気(6921)が5.3%高の381円、大崎 電気工業(6644)が2.1%高の838円など。政府はスマートグリッド (次世代送電網)の構築に向け、一般家庭へのスマートメーター(次世 代電力計)の導入を急ぎ、5年以内に電力の総需要の8割を同メーター で把握できるようにする方針と27日付の日経新聞朝刊が報道。同メー ターの普及拡大や収益貢献が期待された。

愛三工業(7283):8.2%安の753円。午後2時半にこれまで未定 としていた12年3月期の業績予想を公表後に急落。連結営業利益は前 期比25%減の45億円の大幅な減益見込みとなった。サプライチェーン 復旧による自動車生産の正常化が期待される一方、電力供給問題や原材 料価格の高騰が懸念されるとしている。

パナソニック電工SUNX(6860):6.2%高の518円で東証1部 上昇率5位。中国の現地化を強化、地産池消を進めた結果、主力のセン シングコントロール事業が伸びたほか、プロセッシング機器事業も好調 に推移、4-6月の連結営業利益は前年同期比41%増の11億円となっ た。据え置かれた通期計画(35億円)に対する進ちょく率は30%。

エムスリー(2413):4.1%高の65万8000円。一時ストップ高と なる10万円(16%)高の73万2000円を付けた。医師会員の増加に加 え、米国で展開する製薬会社向けマーケティング支援サービスも好調に 推移、4-6月の連結営業利益は前年同期比46%増の19億円となった。 また、9月末の株主を対象に1株につき2株の株式分割を行うとしてお り、足元の好業績評価と株式流動性の向上を見込む買いが膨らんだ。

黒崎播磨(5352):4.7%高の382円。同社は26日、5月末に子会 社化したインドの耐火物メーカーについて、同子会社の主力工場にマッ ドの生産プラントを約2億インドルピーで建設すると発表。インド事業 の進展などが期待された。マッドは高炉の出銑口の閉塞用に使用する粘 土状の耐火物。

ディスコ(6146):3.6%高の4630円。4-6月の連結売上高は前 年同期比3.5%増の249億円になったもようだと26日に発表、堅調な 業績を評価する買いが優勢となった。

日本車両製造(7102):4.4%高の378円。N700系新幹線電車の 売り上げのほか、輸送用機器や建設機械の増収により、4-6月の連結 営業利益は前年同期比50%増の20億円だった。4-9月(上期)の営 業利益予想を20億円から前年同期比41%減の23億円に引き上げてお り、業況改善を好感する買いが先行した。

オリックス(8591):2.2%高の8450円。26日公表の4-6月決 算によると、連結純利益(米国会計基準)は前年同期比44%増の237 億円となった。企業投資や債権回収などの投資銀行事業や、アジアでの リースなど海外事業部門が伸びた。12年3月期の純利益予想は前期比 15%増の775億円を据え置き。

太平洋セメント(5233):3.1%安の154円。東日本大震災の復興 需要が収益に表れるのは13年3月期になりそう、と27日付の日経新聞 朝刊が報道。12年3月期の連結営業利益は前期比5割増の250億円前 後になる見通しと同紙は報じており、ブルームバーグ・データに登録さ れた担当アナリスト10人による予想値261億円を下回った。

家電量販店大手:業界最大手のヤマダ電機(9831)が4.4%安の 6380円、ケーズホールディングス(8282)が4.2%安の3735円など。 テレビの地上デジタル放送への移行が終了したうえ、昨年に猛暑などの 特需があった8-11月が接近し、月次販売の変化率が鈍化するとの懸 念が出ている。野村証券では両社の投資判断を「買い」から「中立」へ 引き下げた。エディオンやコジマなど他の家電量販店銘柄も下落。

日本電気硝子(5214):2.5%安の996円。一時983円と年初来安 値を更新した。電子・情報用ガラスの本格的な需要回復には時間を要す るほか、住宅・建築関連分野も低調が続くとみて、4-9月(上期)の 連結営業利益の予想レンジを495億-545億円と設定した。ゴールドマ ン・サックス証券の渡辺崇アナリストは、7-9月の予想値(215億- 265億円)が市場予想を下回り、ネガティブな印象と指摘。

大王製紙(3880):1.9%安の623円。同社の4-6月の連結営業 利益が前年同期比16%減の30億円弱になったもよう、と27日付の日 経新聞朝刊が報道。震災後の印刷・情報用紙の不足や家庭紙の需要増に 対応して売上高は伸びたが、石炭や古紙など原燃料価格の上昇が響いた といい、採算面での厳しさが懸念された

メガネトップ(7541):5.9%高の1249円。同社が26日午前に12 年3月期の業績予想を上方修正したことを受け、野村証券の西木慶一郎 アナリストは「競争力の強化・改善により販売が好調に推移している」 と指摘、今期の営業利益予想を従来の60億円から84億円に引き上げ、 目標株価も1210円から1620円に変更した。投資判断「買い」は継続。

コメリ(8218):4.1%高の2388円。野村証券は26日、一般の復 興需要だけでなく中長期では農業分野などの復興需要にも対応できる点 を評価、13年3月期の連結営業利益は今期会社予想比17%増の205億 円と見込み、投資判断を従来の「中立」から「買い」に引き上げた。目 標株価も2500円から2900円に引き上げ。

ニューフレアテクノロジー(6256):ストップ高となる5万円 (19%)高の31万7000円。なお7466株の買い注文を残した。4-6 月に主力の電子ビームマスク描画装置のコスト削減が進展、経営経費全 般の削減もあり、12年3月期の連結営業利益は前期比2.5倍の80億円 になりそうと26日に発表した。前回予想の63億円からは27%の上方 修正。

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