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米国株:続落、債務交渉難航で-3MやUPSの業績見通しに失望

米株式相場は続落。連邦債務の 上限引き上げに関する交渉が議会で難航していることを嫌気した。ま た、3Mやユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が示した業 績見通しが失望を誘った。

3Mはダウ工業株30種平均の銘柄で値下がり率トップ。同社が 示した通期の利益見通しはアナリスト予想に届かなかった。小荷物輸 送最大手のUPSは、7-9月(第3四半期)について「かなり低迷 する」との見通しを示したことから売り込まれた。AKスチール・ホ ールディングは2008年以来の大幅安。同社は4-6月(第2四半 期)の利益がアナリストの予想平均を下回った。一方、プリンターメ ーカーのレックスマーク・インターナショナルは業績が予想を上回っ たことをきっかけに急伸した。

S&P500種株価指数は前日比0.4%安の1331.94で終了。 ダウ工業株30種平均は91.50ドル(0.7%)下落の12501.30 ドルで終えた。

ウエストウッド・マネジメントの共同最高投資責任者、マーク・ フリーマン氏は電話インタビューで、「債務上限をめぐりワシントン で起きていることを含め、複数の不透明要素がある」と指摘。「不確 実性が続くほどリスクが大きくなり、企業にマイナスの影響を及ぼす だろう」と述べた。

拒否権の発動も辞さない

民主・共和の両党は、連邦債務上限を引き上げデフォルト(債務 不履行)の回避を図るそれぞれの案をめぐり対立している。ベイナー 下院議長はこの日、債務上限を2段階で引き上げ、政府支出を3兆ド ル削減する自身の案について、上下両院を通過できるものであると述 べた。一方、同議長の案に対し、オバマ米政権は拒否権の発動も辞さ ないと警告した。

オバマ大統領は前日夜、ホワイトハウスからのテレビ演説で、両 サイドが妥協するならば交渉の行き詰まりも解消可能だとの見解を示 した。格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とム ーディーズ・インベスターズ・サービスはいずれも、米国の信用格付 けを引き下げる可能性があると指摘している。

ブルームバーグがまとめたデータによると、11日以降に決算を 発表したS&P500種構成銘柄のうち約80%が市場予想を上回った。

S&P500種では資本財株の下げが目立った。3Mは5.4%安。 同社が示した今年通期の利益見通しはアナリスト予想を下回った。

UPSは3.3%下落。同社は7-9月について「かなり低迷す る」との見通しを示した。10-12月(第4四半期)には需要は上向 くとした。

米経済統計

株式相場は下げ渋る場面もあった。米消費者信頼感指数が7月に 上昇したことが手掛かりとなった。米民間調査機関のコンファレン ス・ボードが発表した7月の消費者信頼感指数は59.5と、前月の

57.6(速報値58.5)から上昇した。ブルームバーグがまとめたエ コノミスト予想の中央値は56への低下だった。

住宅建設株指数を構成する12銘柄はすべてが下落。全米20都 市を対象にした5月の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P) /ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で4.5%低下。1年半 ぶりの大幅な値下がりとなった。

AKスチール・ホールディングは17%安。4-6月(第2四半 期)決算は一部項目を除いた利益が1株当たり32セントと、ブルー ムバーグがまとめたアナリストの予想平均を36%下回った。

一方、レックスマーク・インターナショナルは18%急伸。2000 年以来の大幅高となり、S&P500種の値上がり率トップとなった。 4-6月(第2四半期)決算は一部項目を除いた1株当たり利益が

1.36ドルと、アナリスト予想平均の1.03ドルを上回った。

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