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NY外為:ドル全面安、対フランで最安値-対円一時77円83銭

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルがすべての主要通貨に対して下落。米債務問題をめぐる議会の交 渉こう着がドル売りにつながった。

ドルは対円で今年3月以来初めて1ドル=78円を割り込んだ。 対スイス・フランでドルは最安値まで売られた。米国のデフォルト (債務不履行)や格下げへの懸念がドル下落につながっている。英ポ ンドはドルに対して1カ月ぶり高値に上昇。英経済成長率はエコノミ スト予想に一致した。

テンパス・コンサルティングの資本市場担当シニアバイスプレ ジデント、グレッグ・サルバッジオ氏(ワシントン在勤)は、「ドル が売りを浴びている。米債務問題で何らかの解決策が発表されるまで 毎日値下がりするだろう」と述べ、「より大きな問題は解決策そのも のではない。その内容だ。3兆ドル規模の削減や赤字縮小案が盛り込 まれていなければ、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ (S&P)が格下げする可能性は大いにある。それが現実となったら、 ドルは一斉に売られる」と指摘した。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.5%下げ て1ドル=77円89銭。前日は78円29銭だった。一時は77円83 銭と、3月17日以来の安値まで下げた。ドルは対スイス・フランで

0.6%安の1ドル=80.13サンチーム。最安値の79.98サンチーム まで下落する場面もあった。ドルは対ユーロで0.9%安の1ユーロ =1.4511ドル。一時は5日以来安値の1.4526ドルまで売り進ま れた。

英ポンドが上昇

英ポンドは対ドルで0.8%上昇して1ポンド=1.6405ドル。 この日は一時、1.6429ドルと、6月14日以来の高値をつけた。英 国の経済成長率は4-6月(第2四半期)に前期比で0.2%増。ブ ルームバーグがまとめたエコノミスト32人の予想中央値と一致した。

ゲイン・キャピタル・グループ(ロンドン)のフォレック ス・ドット・コム部門の調査ディレクター、キャサリン・ブルック ス氏は、「市場は弱い数字を見込んでポジションを建ていただけに、英 国はリセッション(景気後退)に逆戻りしているわけではないことを 示すやや明るい統計が発表され、英ポンドの地合いが改善した」と述 べた。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は0.7%下げて73.526。前日は74.064だった。一 時、5月5日以来で最低の73.446まで落ち込んだ。

オバマ大統領は25日、米国の指導者の間で妥協が成立しなければ 「深刻な経済危機の口火を切る恐れがある」と警告した。大統領はホ ワイトハウスからのテレビ演説で、「現在のように債務が増加し続けれ ば、雇用が失われ、経済に深刻な損害を与えかねない」と訴えた。

円売り介入の警戒

複数のアナリストによると、円は当局による円売り介入への 警戒から上値を抑えられた展開となった。

野田佳彦財務相は、「極めて対外的な要因で一方的な動きに なっている。しっかりと市場の動向を注視していきたい」と述べた。

日本銀行の白川方明総裁は25日、円高について「景気に悪 影響が及ぶ可能性」があり、注意深くみていく必要があると述べた。 その上で、金融政策運営では「必要と判断される場合は適切な措置 を講じていく」姿勢を示した。

トレーダーによると、政府・日本銀行による為替介入の動き は見当たらなかった。

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