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7月26日の米国マーケットサマリー:株が続落、債務交渉の難航で

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4515 1.4377 ドル/円 77.90 78.29 ユーロ/円 113.07 112.55

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,501.30 -91.50 -.7% S&P500種 1,331.94 -5.49 -.4% ナスダック総合指数 2,839.96 -2.84 -.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .39% -.02 米国債10年物 2.95% -.05 米国債30年物 4.28% -.04

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,619.30 +4.90 +.30% 原油先物 (ドル/バレル) 99.46 +.26 +.26%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルがすべての主要通貨に対し て下落。米債務問題をめぐる議会の交渉こう着がドル売りにつながっ た。

ドルは対円で今年3月以来初めて1ドル=78円を割り込んだ。 対スイス・フランでドルは最安値まで売られた。米国のデフォルト (債務不履行)や格下げへの懸念がドル下落につながっている。英ポ ンドはドルに対して1カ月ぶり高値に上昇。英経済成長率はエコノミ スト予想に一致した。

テンパス・コンサルティングの資本市場担当シニアバイスプレ ジデント、グレッグ・サルバッジオ氏(ワシントン在勤)は、「ドル が売りを浴びている。米債務問題で何らかの解決策が発表されるまで 毎日値下がりするだろう」と述べ、「より大きな問題は解決策そのも のではない。その内容だ。3兆ドル規模の削減や赤字縮小案が盛り込 まれていなければ、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ (S&P)が格下げする可能性は大いにある。それが現実となったら、 ドルは一斉に売られる」と指摘した。

ニューヨーク時間午後3時56分現在、ドルは対円で0.5%下げ て1ドル=77円92銭。前日は78円29銭だった。一時は77円 83銭と、3月17日以来の安値まで下げた。ドルは対スイス・フラ ンで0.6%安の1ドル=80.11サンチーム。最安値の79.98サン チームまで下落する場面もあった。ドルは対ユーロで0.9%安の1ユ ーロ=1.4513ドル。一時は5日以来安値の1.4526ドルまで売り 進まれた。

英ポンドは対ドルで0.8%上昇して1ポンド=1.6414ドル。 この日は一時、1.6429ドルと、6月14日以来の高値をつけた。英 国の経済成長率は4-6月(第2四半期)に前期比で0.2%増。ブ ルームバーグがまとめたエコノミスト32人の予想中央値と一致した。

◎米国株式市場

米株式相場は続落。連邦債務の上限引き上げに関する交渉が議会 で難航していることを嫌気した。また、3Mやユナイテッド・パーセ ル・サービス(UPS)が示した業績見通しが失望を誘った。

3Mはダウ工業株30種平均の銘柄で値下がり率トップ。同社が 示した通期の利益見通しはアナリスト予想に届かなかった。小荷物輸 送最大手のUPSは、7-9月(第3四半期)について「かなり低迷 する」との見通しを示したことから売り込まれた。AKスチール・ホ ールディングは2008年以来の大幅安。同社は4-6月(第2四半 期)の利益がアナリストの予想平均を下回った。一方、プリンターメ ーカーのレックスマーク・インターナショナルは業績が予想を上回っ たことをきっかけに急伸した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.4%安の1331.94。ダウ工業株30種平均は

91.50ドル(0.7%)下落の12501.30ドル。

ウエストウッド・マネジメントの共同最高投資責任者、マーク・ フリーマン氏は電話インタビューで、「債務上限をめぐりワシントン で起きていることを含め、複数の不透明要素がある」と指摘。「不確 実性が続くほどリスクが大きくなり、企業にマイナスの影響を及ぼ すだろう」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。米議会がデフォルト(債務不履行)回避に向 けて債務上限引き上げで期限内に合意するとの観測が広がり、350億 ドル規模の2年債入札への需要が高まった。

この日入札が実施された2年債は連邦債務が法定上限に達する前 日に発行予定で、最高落札利回りは0.417%。ブルームバーグがま とめたプライマリーディーラー7社による入札直前の予想は

0.414%だった。応札倍率は3.14倍と先月の3.08倍を上回った。 過去10回の入札の平均は3.39倍。

ピアポント・セキュリティーズ(コネチカット州スタンフォード) のトマス・コナー社長は「米国は依然として最高格付けを有している」 とし、「最大規模で厚みがあり最も流動性の高い国債市場だ」と指摘 した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時 間午後1時27分現在、30年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下し4.28%。一時は4.34%と7月 8日以来の高水準に近づく場面もあった。

既発2年債(表面利率0.375%、2013年6月償還)の利回り は約2bp下げて0.39%となっている。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3営業日続伸。米国の債務交渉がこう 着を打破できていないことから、逃避需要が高まった。

外国為替市場ではドルが主要6通貨のバスケットに対して値下が りし、米株式相場も下落。14兆3000億ドルの債務上限引き上げを めぐっては、共和党と民主党が対立する状況が続いている。

リンド・ウォルドックのシニアストラテジスト、アダム・クロフ ェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「質への逃 避により再び金買いが活発になりつつある」と指摘。「財政赤字の問 題がなかなか解決しないため、この難局が続く間は投資家は金を保有 しようと考えている」と加えた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比4.90ドル(0.3%)高の1オンス=1619.30ド ルで終了。前日は8月限が過去最高の1624.30ドルに達した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。米消費者信頼感指数が上昇し たほか、米国のデフォルト(債務不履行)懸念でドルが下げたことが 材料。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが26日発表した7月 の消費者信頼感指数は59.5と、前月の57.6から上昇。オバマ米 大統領はデフォルト回避に向けて議会が妥協しなければ、経済は深刻 な危機に陥ると警告した。これに反応してドルが下げ、原油などドル 建て商品の投資妙味が高まった。

コンサルティング会社、プレステージ・エコノミクス(テキサス 州オースティン)のジェイソン・シェンカー社長は「消費者信頼感指 数はプラス材料となった」とした上で、「日中の動きは大きかったが、 最終的にはそれほど目立った上げではない」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日 比39セント(0.39%)高の1バレル=99.59ドルで終了。一時

100.62ドルと、取引時間中としては6月10日以来の高値を付ける 場面もあった。

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