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ドイツ銀行:欧州周辺国関連のリスク70%減らす、評価損計上

ドイツの銀行最大手ドイツ銀 行は今年に入り、欧州の周辺諸国に関連したリスクを70%減らし た。ギリシャ債に絡み評価損を計上した。

同行が26日ウェブサイトに掲載した資料によると、ポルトガ ルとイタリア、アイルランド、ギリシャ、スペインのソブリン債関連の リスクは6月30日時点で、差し引き36億7000万ユーロ(約 4150億円)と、昨年末の121億ユーロから減少した。イタリ ア関連リスクは9億9600万ユーロ(昨年末は80億1000万ユー ロ)に減らした。

ステファン・クラウス最高財務責任者(CFO)は、ドイツ・ ポストバンク買収に伴って増大したエクスポージャーの相殺を図 ったとし、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)による保 証を増やしたとも述べた。

ドイツ銀がこの日発表した4-6月(第2四半期)決算では、 純利益が前年同期比で3.3%増えた。税引き前の利益は17億8000 万ユーロ。ギリシャ国債に絡み1億5500万ユーロの評価損を計上 した。

民間投資家の貢献を盛り込んだ欧州連合(EU)の1590億ユ ーロ規模のギリシャ救済策は、ドイツ銀の3億ユーロ以上の評価損に つながると、サンフォード・C・バーンスティーンが先週リポート で試算した。国際金融協会(IIF)によれば、銀行はギリシャ債 務を21%減免する。

キャナコード・ジェニュイティの銀行アナリスト、コーマッ ク・リーチ氏はドイツ銀の評価損について「21%のヘアカットと いうIIFの説明から、この倍の評価損を予想していた」と述べた。

クラウスCFOは電話会議で、ギリシャ関連リスクの低下は保 有債券の償還や昨年12月以降の評価引き下げの結果だと説明した。

スイスのUBSのこの日の発表によると、同行はイタリア関連 のネットのリスクを6月末時点で13億1000万スイス・フラン(約 1300億円)と、昨年末の3億9500フランから増やした。ギリシ ャ関連は1億1600万フラン(昨年末は3100万フラン)だという。

ドイツ銀のネットのソブリン債リスクは以下の通り(単位は億 ドル)。

        2010年12月31日     2011年6月30日
ギリシャ         16                11.5
アイルランド      2.37              2.96
イタリア         80.1               9.96
ポルトガル       -0.12              1.53
スペイン         22.8              10.7
合計            121                36.7
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