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7-9月期の米成長率、市場予想が低下-FRBは低金利維持も

米ゴールドマン・サックス・グル ープなど大手銀行が、米国の7-9月(第3四半期)の成長率見通し を下方修正している。企業在庫の増加や消費者信頼感の低下が背景に ある。

ゴールドマンとJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリ カ(BOA)メリルリンチは、2.5%成長を予想。従来は最大3.25% 成長を見込んでいた。成長が緩慢だった1-6月(上期)に続く四半 期の成長が、これまでの見通しより低いペースにとどまるため、米連 邦準備制度理事会(FRB)に政策金利をゼロ付近に据え置くよう求 める圧力は今後も続くことになると、3行のエコノミストらはみてい る。

JPモルガンの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロ リ氏は、「ソフトパッチ(一時的な軟化局面)がさらに悪化しつつあ る」と指摘した。同氏は14日、7-9月の米成長率見通しを3%から 引き下げた。

フェロリ氏とゴールドマンのチーフエコノミスト、ジャン・ハッ チウス氏は、メーンシナリオではないとしながらも、米国はリセッシ ョン(景気後退)に向かう可能性があると指摘した。

フェロリ氏は「米経済はリセッションを回避できる」と確信して いるとしながらも、最近の経済指標を受け、米経済に落ち込みの危険 はあるかと問うことが「正当性のある質問」になったと付け加えた。

ハッチウス氏は15日付のリポートで、7-9月の米成長率見通し が悪化したことで、FRBが金融政策を緩和する確率は高まったと指 摘した。バーナンキFRB議長は13日、議会で証言し、景気に失速の リスクが見られた場合に、金融当局には米国債の買い増しを含めさら なる行動を取る用意があると述べた。

やや在庫過多

ハッチウス氏は「景気が再びリセッションに陥ることになれば、 金融当局は間違いなく緩和措置を取るだろう」との見方を示した。同 氏は7-9月の米成長率見通しを3.25%から引き下げた。

フェロリ氏はまた「やや在庫過多の状態で7-9月期入りした」 と指摘。企業は今後数カ月にわたり生産を抑制する必要に迫られると 示唆した。ブルームバーグの米消費者信頼感指数は17日終了週にやや 上昇し、マイナス43.3となったが、なお景気低迷を裏付ける水準にあ る。

一方、マクロエコノミック・アドバイザーズのシニアマネジング ディレクター、クリス・バーバレス氏は、米債務上限引き上げをめぐ る協議の行方や欧州の債務危機をめぐる懸念が、企業や消費者の信頼 感に打撃を与えた可能性があると指摘。政策当局がこうした懸念を鎮 めることができれば、米経済は恩恵を受けるはずだとの見方を示した。 同氏は7―9月の米成長率を3.3%と予想している。

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