米大統領:債務問題、経済に深刻な打撃の恐れ-議会に妥協呼び掛け
Margaret Talev、Julianna Goldmanオバマ米大統領は25日夜、米国の 増大する債務が経済に「深刻」な損害を与える恐れがあると警告する とともに、議会は将来の財政赤字削減への取り組みで妥協する必要が あると訴えた。
大統領はホワイトハウスからのテレビ演説で、「現在のように債務 が増加し続ければ、雇用が失われ、経済に深刻な損害を与えかねない」 と指摘、「均衡の取れた」アプローチで合意に達するよう議員らに呼び 掛けた。大統領はまた、現在の手詰まり状態は、増税なしの予算削減 を主張する下院共和党の一部議員にあると批判した。
共和党のベイナー米下院議長とリード民主党上院院内総務が25 日にそれぞれ独自案を公表したが、これについて大統領はリード院内 総務の案を支持。ベイナー下院議長の措置は「問題をさらに先送りす る」だけだと批判し、双方のさらなる歩み寄りが必要だと述べた。
大統領はさらに、「民主党と共和党は必要な赤字削減の額では合意 している」とし、「議論の争点はそれをどう実行するべきかだ」と説明 した。
これに対しベイナー下院議長はテレビ演説で、大統領は常々バラ ンスの取れたやり方が必要と主張しているが、これは政界では「支出 増・増税」という意味だと指摘、「残念ながら大統領は6カ月前にも白 紙小切手を求め、今日も白紙小切手を望んでいるというのが実態だ。 こうしたことにはならない」と反論した。
大統領はまた、合意が成立しなければ米国は一部の債務でデフォ ルトに陥りかねないと警告。米国民に対し、議員に行動を働き掛ける よう求めた。
大統領は議会が合意しなければ「クレジットカードや住宅ローン、 自動車ローンの金利が急上昇し、米国民には大幅な増税をもたらすこ とになる」と述べ、「われわれは深刻な経済危機の口火を切る恐れがあ る。ワシントンがほぼ全ての原因となる」と強調した。
-- With assistance from Kate Andersen Brower in Washington, Candice Zachariahs in Sydney and Nikolaj Gammeltoft and Jeff Kearns in New York. Editors: Joe Sobczyk, Robin Meszoly
参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo +81-3-3201-7499 kshugo@bloomberg.net Editor: 東京 渡辺漢太 Kanta Watanabe +81-3-3201-7113 kwatanabe22@bloomberg.net 記事についての記者への問い合わせ先: Margaret Talev in Washington at +1-202-624-1923 or mtalev@bloomberg.net; Julianna Goldman in Washington at +1-202-654-4304 or jgoldman6@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Mark Silva at +1-202-654-4315 or msilva34@bloomberg.net.
%USD