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短期市場:TB買い入れの落札利回り低下、1年物の売り一服の見方

日本銀行がこの日実施した国庫短 期証券(TB)の買い入れ入札では、落札利回りが低下した。市場で は、新発1年物TBの在庫を抱えていた証券ディーラーなどの売り圧 力が一服したとの見方が出ていた。

資産買い入れ基金によるTB買い入れ1500億円の入札では、最低 利回りが前回11日より0.3ベーシスポイント(bp)低い0.110%、 平均利回りは同0.2bp低い0.111%と、いずれも同入札が導入された 昨年11月以来の最低水準になった。一方、応札倍率は4.27倍と前回 の3.21倍を上回った。

同基金入札は、日銀が買い入れる下限0.1%からの利回り格差で 応札されるため、TBのなかで相対的に利回り水準が高い1年物を中 心に応札が集まりやすい。新発1年物の208回債は前週末に売りが出 て0.115%まで上昇しており、この日も一部0.1175%で取引された。

国内証券のディーラーは、1年物は持ち高整理の売りがある程度 進んで落ち着いたのではないかと言う。今月14日に実施された208 回債入札の最高落札利回りは0.1118%で、この日の落札利回りはこれ を下回った形だ。

一方、27日に実施されるTB3カ月物211回入札については、最 高落札利回りが前回と横ばいの0.1002%か、小幅上昇するとの見方が 出ている。6月下旬以降、準備預金の付利0.1%を下回っていたこと で国内投資家の需要が減退し、利回りが上昇に転じている。

もっとも、証券会社のトレーダーは、国内銀行の余剰資金が膨ら んでいることから0.1%を上回るTBの需要はかなり強いとの見方が あり、あすの入札の落札利回りの上昇は限定的と言う。3カ月物209 回債の売り気配は0.098%、買い気配は0.1025%だった。

レポと日銀オペ

足元のレポ(現金担保付債券貸借)金利は0.10-0.105%で横ば い推移。証券ディーラーは在庫として抱えるTBを機動的に売却する 意向が強く、期間の長いターム(期日)物の日銀オペによる資金調達 を手控え、翌日物のレポで資金を手当てしている。

この日の本店共通担保オペ1兆4000億円(28日-8月19日)の 応札額は4692億円にとどまる札割れだった。28日は全店オペと本店 オペで総額1兆6382億円の期日到来があるが、借り替え需要は限定的 だった。落札金利は下限0.10%。

6カ月物の固定金利オペ8000億円(28日-2012年1月25日、利 率0.1%)の応札倍率は3.60倍と、前回7日の6カ月物の3.49倍を 上回った。案分比率は27.8%に小幅低下した。

26日の当座預金は29兆6000億円程度。7月後半の当座預金は28 兆-30兆円程度の高水準で推移しており、金利入札方式の共通担保オ ペ残高も1日の4兆円台から足元では10兆円程度まで増加。銀行は準 備預金の積み上げが進んで余剰感が強まっている。

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