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ドイツ銀:次期共同CEOにジェイン、フィッチェン両氏-来年就任

ドイツ銀行はアンシュー・ジェイ ン、ユルゲン・フィッチェンの両氏を2012年に共同最高経営責任者(C EO)に充てる人事を発表した。ヨゼフ・アッカーマン現CEOの後継 者をめぐる2年余り前からの憶測に終止符が打たれた。

ドイツ銀行の25日の発表資料によると、アッカーマンCEO(63) は任期切れ1年前となる次の年次総会で退任する。同行の計画では、 アッカーマン氏は監査役会入りし、クレメンス・ベルジッヒ氏の後任 として監査役会会長に就任する見通し。

ジェイン氏(48)はインド出身でロンドン在勤。在籍16年で同行 の債券セールスから法人・投資銀行部門の責任者に昇進。グループ総 収入の7割強を稼ぎ出す同部門を統括する地位にまで昇り詰め、次期 CEOの最有力候補になっていた。同行取締役会メンバーで最古参の フィッチェン氏(62)はドイツ部門のCEOとして国内政財界とのパ イプ役を務めてきた。

ドイツ銀の株式の投資判断を「中立」としているヘルビアのアナ リスト、ピーター・ソーン氏(ロンドン在勤)は、「ジェイン氏率いる 投資銀行事業は引き続きドイツ銀の利益を生む主要けん引役だ。ジェ イン氏がCEO最有力候補だったのは明らかだ」と指摘。「ドイツ語を 話さず、ロンドンが勤務地であることは問題視されるかもしれないが、 だからこそフィッチェン氏が共同CEOに指名された。素晴らしい妥 協案だ」との見方を示した。

2つの役割

02年から同行を率いるアッカーマンCEOは、141年の歴史を持 つ同行を手数世界の5本の指に入る投資銀行に浮上させるとともに、 信用危機下ではメルケル独首相の非公式の顧問役を果たした。

次期CEOをジェイン、フィッチェン両氏の二頭体制とするのは、 米ゴールドマン・サックス・グループなどと競争しながら総収入の大 半を海外で稼ぐ国際金融機関であると同時に、国内政財界との長年に わたる関係を構築するドイツ企業であるというドイツ銀が担う2つの 役割をバランスよく果たすことが狙いだ。

同行は09年にアッカーマンCEOの任期を13年まで延長し、後 継問題を先送りしていた。ベルジッヒ監査役会会長は発表資料で「監 査役会はアッカーマンCEOとの緊密な協力に基づき全会一致で全て の決定を下した」と述べ、「一新と継続性の両方がもたらされる」との 認識を示した。

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