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7月25日の米国マーケットサマリー:株と国債が下落、債務交渉難航

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4373 1.4360 ドル/円 78.31 78.54 ユーロ/円 112.55 112.77

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,592.80 -88.36 -.7% S&P500種 1,337.43 -7.59 -.6% ナスダック総合指数 2,842.80 -16.03 -.6%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .41% +.02 米国債10年物 3.01% +.04 米国債30年物 4.32% +.06

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,612.20 +10.70 +.67% 原油先物 (ドル/バレル) 99.12 -.75 -.75%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではスイス・フランが上昇。対ドルで 最高値を更新した。米国の債務問題が決着しない中で、安全な逃避先 としてフランが選好されている。ギリシャの格下げもフラン買いの材 料となった。

フランは対ユーロでも最高値に迫った。円は主要16通貨の うち15通貨に対して上げた。米民主・共和両党は、それぞれが債 務上限引き上げと財政赤字削減を目指した案を打ち出しており、こ う着状態が続いている。市場参加者は8月2日の期限までに債務解 決策を見いだせない場合、米国がデフォルト(債務不履行)に陥る との懸念を抱いている。ユーロは対円で下落。格付け会社ムーディ ーズ・インベスターズ・サービスがギリシャを下から2番目の格付 けに引き下げたのが嫌気された。

INGグループの通貨取引ディレクター、ジョン・マッカー シー氏(ニューヨーク在勤)は、「投資家はユーロやドルを保有し たがっていない」と述べ、「スイス・フランと円が急上昇している。 このほかオーストラリア・ドルやニュージーランド・ドル、カナ ダ・ドルにも相対的な強さが見られる」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時23分現在、フランは対ドルで前営 業日比1.6%上昇して1ドル=80.60サンチーム。一時は、

2.1%高の80.21サンチームと、最高値を記録した。対ユーロ でのフランは1.5%高の1ユーロ=1.1586フラン。7月18日に は最高値の1.13737フランをつけた。

ドルは対円で0.3%下げて78円27銭。一時は78円06銭 と、3月17日以来の円高・ドル安水準を付けた。対ユーロでのドル は0.1%下げて1ユーロ=1.4374ドル。ユーロは対円で0.2%下 げて1ユーロ=112円52銭。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。共和・民主両党が債務上限引き上げに関連し て独自の財政赤字削減案を示すなか、議会が合意に至らず米国がデフ ォルト(債務不履行)に陥るとの懸念が強まった。

S&P500種株価指数はニューヨーク時間午後4時現在、前週 末比0.6%安の1337.43。同株価指数の業種別では通信サービス株 指数の下げが目立った。消費者向け紙製品メーカーのキンバリー・ク ラークも安い。同社の4-6月(第2四半期)決算は、商品価格の高 騰が響き減益となった。一方、Eトレード・ファイナンシャルは上昇。 同社は身売りを模索するためモルガン・スタンレーを起用することで 合意した。

ダウ工業株30種平均は88.36ドル(0.7%)下落の

12592.80ドル。

デュポン・キャピタル・マネジメントの世界株式担当マネジング ディレクター、ラフィ・ザマン氏は電話インタビューで、「債務上限 引き上げ交渉や欧州の危機波及といったマクロリスクと良好な企業決 算のバランスを取ろうと市場は努めている」と指摘。「相場はかなり 変動が激しく、目先のことに左右されている」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では、30年債利回りが2週間ぶり高水準に上昇。米 債務上限の引き上げ交渉で与野党が合意に至らなかったことが背景に ある。米信用格付けの引き下げや米国債の需要減に対する懸念が強ま った。

米財務省が今年5月以来初めて1カ月物の財務省短期証券(TB) の入札規模を縮小したことを受け、国債相場は一時下げを埋める場面 も見られた。米パシフィック・インベストメント・マネジメント(P IMCO)のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)は米議 会がデフォルト回避へ向けた措置で合意しても、米政府は「AAA (トリプルA)」の格付けを失う恐れがあるとの見方を示した。米財 務省は今週990億ドル規模の中期債入札を実施する。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロ ス氏(ニューヨーク在勤)は、「週末の交渉は合意からさらに遠ざか ったように感じられる」と発言。「多くの不確実性がある」と指摘し た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時 間午後2時5分現在、30年債利回りは前営業日比5ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.31%。一時4.34%と7 月8日以来の高水準を付けた。同年債(表面利率4.375%、2041 年5月償還)価格は29/32下げて101 1/32。

10年債利回りは3bp上昇し3.0%。一時3.03%を付ける場 面もあった。過去10年の平均は4.05%。2年債利回りは2bp上 げて0.40%となっている。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇し、一時、オンス当たり

1624.30ドルの過去最高値を付けた。米議会が連邦債務上限の引き 上げ交渉で合意できなかったことから、逃避需要が膨らんだ。

米国は8月2日にもデフォルト(債務不履行)に陥るとの懸念が 高まっているが、回避に向け共和党と民主党はそれぞれ別の案を提示 している。欧州では、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・ サービスがギリシャの信用格付けを3段階引き下げた。

キングズビュー・ファイナンシャル(シカゴ)のストラテジスト、 マット・ジーマン氏は電話インタビューで、「金は、米債務上限引き 上げ交渉に伴う不透明感を背景に買われている」と分析。「債務交渉 の結果にかかわらずドルは悪影響を受けるため、金は『下げるはずは ない』という状況にある」と付け加えた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 8月限は前週末比10.70ドル(0.7%)高の1オンス=1612.20 ドルで終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は5営業日ぶりに反落。オバマ米大統 領と議会が連邦債務上限の引き上げ交渉で合意に至らなかったことか ら、デフォルト(債務不履行)懸念が高まった。

米国は8月2日にもデフォルトに陥るとの懸念があるが、共和党 と民主党は14兆3000億ドルの債務上限への対応をめぐり、それぞ れ別の案を提示している。米格付け会社スタンダード・アンド・プア ーズ(S&P)は、米国の「AAA」格付けを引き下げる確率は 50%だと警告している。

サミット・エナジー(ケンタッキー州)の商品アナリスト、マッ ト・スミス氏は「米債務上限問題に関心が集中しており、原油にとっ てそれ以上の材料は見当たらない」と指摘。「先週は100ドルを突 破できなかった。今週も何らかの妥結が見られない限り、不安定な動 きが続き、下振れる可能性も高い」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前週 末比67セント(0.67%)安の1バレル=99.20ドルで終了した。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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