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米債務上限引き上げ失敗ならアジア株・通貨に資金流入へ-モビアス氏

資産運用会社テンプルトン・ア セット・マネジメントのエマージング・マーケッツ・グループのマー ク・モビアス執行会長は25日、米国が債務上限引き上げに失敗すれ ば、アジアの通貨・株式に資金が流入するとの見方を示した。

モビアス氏はマニラで記者団に対し、「サブプライム(信用力の 低い個人向け住宅融資)危機の際のドル指数を見れば、誰もがドルか ら急速に資金を引き揚げたことが分かる」と指摘し、米議会が「債務 上限を引き上げることができない場合」、投資分散を求める動きによ って新興市場株や「他の通貨の需要には極めてポジティブとなる」と の考えを明らかにした。

ベイナー米下院議長は、オバマ大統領が拒否権を発動すると警告 している2段階の債務上限引き上げ措置を推進する方針を示している。 このため、米国が8月2日にもデフォルト(債務不履行)に陥り、ト リプルAの最上級格付けを失うとの懸念が高まっている。

主要6通貨に対するドル指数は2008年4月に71.33まで落 ち込み、終値ベースの過去最低を記録した。米サブプライム市場暴落 を受け、米連邦準備制度が景気下支えで利下げに踏み切ったことが背 景。

モビアス氏はアジアやその他の新興国について、先進国に比べ債 務の対国内総生産(GDP)比率が低く外貨準備の規模が大きいこと を理由に、資金を呼び込むだろうと指摘。通貨上昇は「輸出にとって 問題となり得るが、価格決定力はもはや問題ではない」とし、「こう した多くの国々はすでに高価格帯市場に移行した」と説明した。

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