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【個別銘柄】東電、銀行、コマツ、ヤフー、鉄道、サンリオ、海洋掘

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

東京電力(9501):前週末比1.5%安の535円、一時8%以上下げ た。売買代金は894億円で東証1部のトップ。民主、自民、公明の3 党実務者は22日、原子力損害賠償支援機構法案の修正協議を行い、国 の賠償責任を条文に明記するなどで大筋合意した。自民党の西村康稔 衆院議員の記者団への説明によると、政府が5月に決定した東電の賠 償スキームについて「法律制定に伴い、意味がなくなる」との認識を 確認したといい、原子力損害を発生させた電力事業者を債務超過にさ せないと明記していた同スキーム、政府姿勢への不透明感が広がった。

大手銀行株:みずほフィナンシャルグループ(8411)が1.5%安 の130円、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が2%安の 399円など。東電の原子力損害賠償をめぐる先行き不透明感に加え、 米国の連邦債務上限引き上げをめぐる与野党の交渉難航を見て、買い が手控えられた。東証1部33業種の下落率では、銀行は証券・商品先 物取引に続く2位。

コマツ(6301):3.1%安の2461円。建機世界最大手の米キャタピ ラーが22日に発表した4-6月(第2四半期)決算は、ビサイラス・ インターナショナルの買収に伴うコストを除く1株利益が1.72ドル と、担当アナリストらの予想平均1.75ドルを下回った。これを受けキ ャタピラー株が急落、競合の同社にも業績不透明感が波及した。

ヤフー(4689):3.7%安の2万8000円。4-6月(第1四半期) 営業利益は前年同期比3.3%増の388億円と、会社予想の中央値近辺 にとどまった。ゴールドマン・サックス証券の小池隆由アナリストは 23日付のリポートで、09年3月期第4四半期から11年3月期第4四 半期までは事前の会社予想レンジに対し実績は上限周辺に着地してい たが、「今回は中央周辺で想定線通りだった」と指摘。成長ペースに比 べ株価に割高感があるとし、投資判断「売り」を継続した。

鉄道関連銘柄:鉄道車両を手掛ける川崎重工業(7012)が2.9% 安の298円、鉄道車両用減速機を手掛けるナブテスコ (6268)が3.6% 安の1984円、電車用パンタグラグを手掛ける東洋電機製造(6505)が 1%安の409円など。中国浙江省で23日に起きた高速鉄道の追突事故 を受け、中国の高速鉄道網計画が一部遅滞すると懸念された。

サンリオ(8136):8.8%高の3265円で、東証1部の上昇率2位。 キャラクターのライセンス収入が好調で、4-6月期の連結経常利益 が前年同期比48%増の40億円弱と、四半期決算の開示以降、最高に なったようだと23日付の日本経済新聞朝刊が報道。足元の好業績を期 待する買いが膨らんだ。

メタンハイドレート関連株:石油・天然ガスの海洋掘削事業を行 う日本海洋掘削(1606)が5.7%高の3170円、ボーリング機器を手掛 ける鉱研工業(6297)が2.5%高の536円など。日本政府が2012年度 末にメタンハイドレートと呼ばれる海底資源から天然ガスを産出する 実験に乗り出す、と25日付の日経新聞朝刊が報道。関連受注の見込ま れる掘削関連銘柄に先回りの買いが入った。同紙報道によると、今年 度末に「東部南海トラフ海域」(和歌山県沖から静岡県沖)で掘削に着 手、12年度末に数週間かけ実施するという。

マクニカ(7631):4.5%高の1885円。午後2時に4-6月期(第 1四半期)決算を公表、本業のもうけを示す連結営業利益は前年同期 比54%増の17億円となった。中国で携帯電話基地局向けの製品が伸 びたほか、産業機器向けも堅調だった。12年3月期の連結営業利益予 想は前期比2.2%増の65億円で据え置き。

JSR(4185):1.2%高の1602円。午後1時に業績内容を公表、 この日の安値0.3%安の1578円からプラス転換した。震災の影響など で、4-6月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比7.9%減 の92億円となったが、スマートフォン向けの半導体需要は好調といい、 12年3月期計画は従来予想の前期比4.9%増の410億円で据え置き。 アナリストらも平均で419億円程度を見込んでおり、今後の巻き返し を想定する買いが先行した。

加藤製作所(6390):8%高の256円で、東証1部の上昇率4位。 未定としてきた12年3月期の業績予想を22日に公表、連結純利益は 前期比33%増の17億円とした。震災の影響でサプライチェーンが被 災、4-5月に生産ラインを一時停止したが、6月には生産が正常化 し、国内建設用クレーン受注が回復しているという。中国油圧ショベ ルの需要も順調に推移。

日新電機(6641):5.1%高の788円。ビーム・真空応用事業の好 調などで、22日に発表した4-6月期(第1四半期)の連結純利益は 前年同期比4.3倍の6億4000万円だった。4-9月(上期)計画の5 億円を既に超過。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、12年3 月期の営業利益が前期比25%増の93億円と会社計画(82億円)を上 回ると予測、投資判断「アウトパフォーム」を継続した。

東京製鉄(5423):1.6%高の831円。4-6月期(第1四半期) の単独純損益は2億5700万円の黒字と、前年同期の18億円の赤字か ら改善した。主原料の鉄スクラップ価格が下落、利益はおおむね想定 範囲内だったという。12年3月期の純利益予想を20億円(前期は104 億円の赤字)で据え置いたこともあり、買いが優勢となった。

第一稀元素化学工業(4082):10%安の3450円。一時11%安と3 月15日(17%安)以来、約4カ月ぶりの日中下落率を記録した。レア アース(希土類)原料が高騰を続ける中、今期の価格上昇分の製品売 価への転嫁は7-9月期以降となるため、4-6月期の単体純利益は 前年同期比57%減の2億8900万円に落ち込んだと22日に発表。足元 の業績悪化が嫌気された。

ソフトバンク(9984):1.1%安の3140円。国内外17金融機関と 携帯電話事業買収に伴う負債5500億円の借り換え契約を結んだと22 日に発表。契約締結は1日に発表済みだが、今回は金利ヘッジ解約や 期限前償還割増金などの諸費用発生に伴い、今期(12年3月期)で営 業外費用230億円、特別損失220億円を計上するとしている。

三井海洋開発(6269):2.5%高の1467円。ブラジルの石油開発会 社OSXブラジルの子会社から、浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積み 出し設備(FPSO)1基を受注し、このほど建造契約を締結したと 22日に発表、将来的な収益寄与が期待された。メタンハイドレート関 連銘柄としても注目を集めた。

モルフォ(3653):ストップ高(制限値幅いっぱいの上げ)に相当 する1000円(18%)高の6410円で高値引け。スマートフォンの普及 拡大が見込まれる中、同社の画像処理技術に対し、個人投資家などの 期待が強まっている。同社は21日に東証マザーズに新規上場し、翌 22日に付けた初値は公開価格比2.2倍の4840円だった。

日本電産サンキョー(7757):4.6%安の544円。販売価格下落や 為替の影響を受け部品関連事業が減収となったほか、サプライチェー ン問題による売り上げ計上の後ずれ、減価アップなどもあり、4-6 月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比37%減の20億円だ った、と22日に発表。前期比11%減の100億円で据え置いた12年3 月期計画に対する進捗率は20%で、計画未達が懸念された。

千趣会(8165):2.9%高の528円。4月以降に売上高が回復したほ か、経費削減なども効き、11年12月期の連結純利益は26億円と従来 予想の20億円を上回るもよう、と22日に発表。前期比では1.8%の 減益予想が一転、28%の増益となることを受けた。

フコク(5185):2.6%高の788円。未定としてきた12年3月期の 連結業績予想を22日に公表、純利益は前期比81%増の21億円と計画 した。期中平均為替レートは、1ドル=81円と設定。

ジャフコ(8595):1.9%高の2112円。投資先2社が新規株式公開 (IPO)したほか、投資損失引当金の減少により、4-6月期(第 1四半期)の連結純利益は前年同期比8.7倍の53億円となった。

エリアリンク(8914):6.6%高の3700円。販売用不動産の売却額 が想定を上回ったことが奏功し、1-6月期(上期)の単体純利益は 5億2000万円になったもよう、と22日に発表した。前回予想の2億 4500万円と比較すると、2.1倍の水準になる。

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