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NY外為:ユーロは対ドル3週ぶり高値-ギリシャとECBが材料(1

ニューヨーク外国為替市場で はユーロがドルに対してほぼ3週間ぶりの高値に上昇。欧州中央銀行 (ECB)がインフレ抑制に向けて来週利上げを決定するとの観測が 強まったことや、欧州の財務相会合がギリシャへの次回融資を承認す る見通しとなったことが手掛かり。

リスク資産の買いが進みスイス・フランとドルが売られた。ドイ ツの金融機関は保有するギリシャ国債のロールオーバー(借り換え) に合意。ギリシャのパパンドレウ首相が進める780億ユーロ(約9 兆円)規模の歳出削減・資産売却パッケージは採決第2部となる実施 法案も承認にこぎ着けた。さらなる国際的金融支援を受けるための鍵 を握る法案だ。また、米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩 和第2弾はこの日で終了。主要6通貨に対するインターコンチネンタ ル取引所(ICE)のドル・インデックスは低下した。

野村セキュリティーズ・インターナショナル(ニューヨーク)の 外国為替ストラテジスト、チャールズ・サンタルノー氏(ニューヨー ク在勤)は、「朝方にギリシャが緊縮財政の実施法案を採択したこと で市場に一層安心感が広がり、ユーロが値上がりした」と指摘し、 「ギリシャは自国の問題に取り組む必要性を受け入れたようだ。銀行 のロールオーバー承諾で地合いが改善に向かった」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロはドルに対し前日比

0.5%高の1ユーロ=1.4502ドル。一時、1.4538ドルと6月10日 以来の高値に上昇した。円に対しては前日比0.2%高の116円84銭。 ユーロはドルに対して月ベースで0.7%、この日終了した四半期ベー スで2.4%とそれぞれ上昇した。

欧州の進展

ドイツのショイブレ財務相はこの日、同国の銀行は2014年まで に償還を迎えるギリシャ国債のロールオーバーで同意したことを明ら かにした。約20億ユーロ(約2300億円)が対象。

オーバーナイト・インデックス ・スワップ(OIS)のイールド カーブに基づくクレディ・スイス・グループの指数によると、投資家 はECBが今後1年間に政策金利を70ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)引き上げると予想している。29日時点は46bpだった。

ドル・円材料

円はドルに対して一部上げを失った。シカゴ購買部協会が発 表した6月の製造業景況指数が予想に反して61.1と、前月の56.6 から上昇したことが背景。同指数は50が製造業活動の拡大と縮小の境 目を示す。

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替ストラテジスト、セバスチャ ン・ゲーリー氏は、「シカゴPMIは受注の大幅増と在庫減で、意外 な好材料として大きく寄与した」とし、リスク意欲の高まりとドル安 の進行でドル・円相場はもみ合いになるとの見方を示した。

ドルは対円で前日比0.3%安の1ドル=80円56銭。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル・インデックスは0.4%下げて74.691となっている。一時は6 月14日以来の低水準に下げた。

FRBは2017年6月から18年6月を償還期限とする中期国債を 49億ドル購入し、6000億ドル規模の米国債買い入れに終止符を打っ た。

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