ユーロ圏:6月のインフレ率2.7%-高水準ながら予想は下回る

ユーロ圏の6月のインフレ率 は、7カ月連続で欧州中央銀行(ECB)が上限と見なす2%を 超えたものの、エコノミスト予想は下回った。ECBは7月の政 策委員会での利上げに向け準備している。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が30日発表し た6月のユーロ圏消費者物価指数(速報値)は前年同月比2.7% 上昇。上昇率は前月から横ばいだった。ブルームバーグがまとめ たエコノミスト37人の調査の中央値では2.8%への加速が見込 まれていた。

各国政府は深まりつつあるギリシャ債務危機の封じ込めに 取り組んでいるが、トリシェECB総裁は中銀当局がインフレ抑 制を重視し利上げの用意があることを示唆した。

INGグループのエコノミスト、カールステン・ブルゼスキ 氏(ブリュッセル在勤)は「インフレが実際に幅広く浸透しつつ あるかの判断は難しい」と述べ、「エネルギー高の波及をめぐる ECBの懸念が妥当であるかどうかを見極めるには、さらに数カ 月が必要だ」と続けた。

ECBは先月、ユーロ圏の今年のインフレ率が平均2.6%、 来年は1.7%との予測を公表した。シュタルク理事は27日に「4 月に実施した利上げを一度限りで終わらせない用意がある」と発 言した。

変動の大きいエネルギー価格などを除いたコアインフレ率 を含めた6月指数の詳細は来月に公表される。5月のコアインフ レ率は1.5%と、前月の1.6%から低下した。

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