TOTO株2カ月ぶり高値、想定より早く生産体制復旧-業績増額

衛生陶器や浴槽など住宅設備機器 大手のTOTO株が3日続伸し、約2カ月ぶりの高値を付けた。東日本 大震災の影響で部品の調達などが遅れていた生産体制の復旧が想定より 早まったことから、今期(2012年3月期)の業績予想を引き上げると 29日に発表。収益水準の高まりを受けて買いが先行した。

株価は一時、前日比2.4%高の630円まで上昇。4月28日以来の 高値水準を回復した。午前の売買高は458万株と、過去半年の1日当た り平均186万株をすでに大きく上回る。

同社が前日示した12年3月期の新しい連結営業利益予想は150億 円と、従来計画の120億円から25%上方修正。前期比では、14%の減 益予想が一転、7%の増益となる見込みだ。売上高も前期比3.8%増の 4500億円と、これまでから50億円上積みした。

TOTO広報部IR担当の長田明香氏によると、震災以降、ウォシ ュレットに使う電子部品やシステムキッチンに使うIHクッキングヒー ターなどの部品が調達できず、製品の出荷が遅れていた。ただ復旧は想 定より1カ月強早まったといい、「新設住居向けの大口需要に対応でき たことが売上高の増加につながった」と話している。

大和キャピタル・マーケッツの寺岡秀明アナリストは「株価は素直 に業績予想の上方修正に反応した」と話す一方、来期(13年3月期) 以降の同社の業績見通しに影響はないとしており、「中国での売上高を 堅調に伸ばしていけるか、欧州での赤字を解消できるかが今後の業績の カギ」との見解を示した。

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