米国株:続伸、3日間の上げ3月来最大-ギリシャ緊縮案可決で

米株式相場は上昇。主要株価 指数の3日間の上げは3月以来で最大となった。ギリシャで緊縮財 政案が可決されたほか、連邦準備制度理事会(FRB)がデビット カードの「スワイプ」と呼ばれる取引手数料の上限を従来案よりも 引き上げる方向で調整していることが材料となった。

決済ネットワーク大手のビザとマスターカードはいずれも急 伸。FRBは手数料の上限を21セントに設定した。バンク・オブ・ アメリカ(BOA)は、不良資産化した住宅ローン関連証券をめぐる 問題で、85億ドルを支払う和解案に合意。これが好感され株価は値 上がりした。種子開発最大手のモンサントも高い。3-5月(第3四 半期)決算は77%の増益だった。USスチールを中心に鉄鋼メーカ ーが上昇。ドイツ銀行が需要回復を見込んだのが買い材料だった。

S&P500種株価指数は前日比0.8%高の1307.41。ダウ工 業株30種平均は72.73ドル(0.6%)上げて12261.42ドル。

キーコープのプライベートバンキング部門チーフ投資ストラ テジスト、ブルース・マケイン氏は、「ギリシャの緊縮案可決は確 かに重要な一歩だ。さらに、今の経済にはこの先数週間の株価を押 し上げるような材料が多い。相場はこれまでずいぶんと下げた。や や売られ過ぎていたようにも見える」と続けた。

S&P500種株価指数は今月に入り2.8%安。このままいけば、 月間ベースで2カ月連続の下落となる。欧州債務危機への懸念や経済 統計が予想よりも悪い内容が続いているのが背景だ。

ギリシャが緊縮財政案を可決

世界的にも株価が3日続伸した。ギリシャ議会は29日、欧州 連合(EU)が支援の条件としている緊縮財政案を可決した。デフォ ルト(債務不履行)回避に向けてパパンドレウ首相は最初のハードル を乗り越えた。歳出削減と資産売却を盛り込んだ780億ユーロ規模 のパッケージが可決されたことで、首相は次にこれらの措置の実施を 承認する第2の法案の通過を目指す。

5月の米中古住宅の販売成約は、前月比で予想以上に伸びた。 全米不動産業者協会(NAR)が発表した5月の中古住宅販売成約指 数(季節調整後)は、前月比8.2%上昇と、ブルームバーグがまとめ たエコノミスト調査の予想中央値(3%上昇)を上回った。

ビザ、マスターが急伸

金融株はS&P500種産業別10指数の中で2.1%高と、値 上がり率最大だった。ビザは15%、マスターカードは11%の大幅 高を記録した。

オークブルック・インベストメンツのポートフォリオマネジ ャー、ギリ・チェルクーリ氏は、「ビザとマスターカードにとって は大きな勝利だ」と述べ、「デビットカード規制は厳し過ぎるとし て長い間議論されてきた。両社にとって明るいニュースであるのは明 白だ」と続けた。

BOAは3%高。シティグループは3.4%値上がりした。B OAがシティの株式投資判断を「ニュートラル」から「買い」に引 き上げた。

モンサントは5%高。3-5月決算では、利益がアナリスト 予想を上回った。また、同社は除草剤「ラウンドアップ」や遺伝子 組み換え穀物の種子の販売増加を見込み、8月通期の利益見通しを 引き上げた。

通期予想は、一部項目を除いた利益が1株当たり2.84-

2.88ドルと、前年を上回る見通し。従来予想は2.72-2.82ドル だった。

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