PIMCO:カバードボンド、世界的に人気上昇-規制優遇が追い風

世界最大の債券ファンドを運用 する米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) は、カバードボンドが世界的に勢いを増しつつあり、その将来は「明 るい」と指摘した。これまで主に欧州で広く利用されてきたカバード ボンドを採用する国が増えているためと説明している。

PIMCOのポートフォリオマネジャー、ベン・エモンス、クリ ス・ミエラウ両氏はリポートで、新たな銀行自己資本規制「バーゼル 3」と保険会社の資本基準「ソルベンシー2」の下では、カバードボ ンドは発行体と投資家の必要資本が相対的に少なくなるため、人気が 高まっていると記した。

ブルームバーグのデータによれば、ユーロ圏債務危機の影響で今 月は発行額が減少したものの、世界各国の金融機関は今年に入りカバ ードボンドで過去最高となる2280億ユーロ(約26兆5000億円) を調達。カバードボンドへの関心から、カナダやフランス、北欧諸国 の金融機関によるドル建てでの発行が増えているほか、米議会も注目 している。

エモンス、ミエラウ両氏は、投資家の需要と規制面での扱いが相 まって、「カバードボンドにとって活気に満ちた環境そして世界的な 勢いが生まれている」と解説した。

カバードボンドは不動産ローンや公共部門向け融資債権を担保と しつつ、発行体自身の信用力にも裏付けられているため、格付けは比 較的高い。

PIMCOによれば、オーストラリアや英国、カナダはカバード ボンドを支援する法律が導入されつつある。また米国でもカバードボ ンドの法的な枠組み作りに向けた整備が進められている。

エモンス、ミエラウ両氏はリポートで「米国で巨大なカバードボ ンド市場が生まれる見通しは引き続き明るい」としたほか、「これま でカバードボンドを発行してきた欧州の大手発行体は成功を味わって おり、プログラムの拡大を計画している」と続けた。

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