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ギリシャ議会:緊縮財政案を可決-デフォルト回避へ一歩前進

ギリシャ議会は29日、欧州連 合(EU)が支援の条件としている緊縮財政案を可決した。デフォル ト(債務不履行)回避に向けてパパンドレウ首相は最初のハードルを 乗り越えた。

300議席の議会は155対138で同案を可決。一部の野党議員が 反対より棄権を選んだ結果、賛否の差は先週の信任投票より大きかっ た。歳出削減と資産売却を盛り込んだ780億ユーロ(約9兆円)規模 のパッケージが可決されたことで、首相は次にこれらの措置の実施を 承認する第2の法案の通過を目指す。

48時間のゼネストが続くギリシャでは、議事堂の前の広場でデ モ隊が抗議行動を繰り広げ、警察は催涙ガスで鎮圧にあたった。

議会は30日に、第2の法案を採決する。これが可決されれば、 ベニゼロス財務相は7月3日の欧州財務相会合に出席し、昨年合意し た救済融資の第5回分の実行について話し合うことになる。

コメルツ銀行のエコノミスト、クリストフ・ワイル氏は、「市場 はやや落ち着き、事態は若干改善するだろう」と述べた。「もちろん、 これがまた一から繰り返されるのは時間の問題だ。ギリシャは改革を 実行し続けなければならないし、それがどんなに困難かは分かってい る」と付け加えた。

否決されればユーロ圏で初のデフォルト(債務不履行)につなが りかねなかった法案について議員らが票を投じている間、議事堂前広 場は催涙ガスの煙で覆われた。ギリシャは8月に66億ユーロの国債 償還を控えている。政府当局者は賃金や年金を支払う資金が7月半ば で底をつく恐れがあると述べていた。

パパンドレウ首相が財政案の議会通過で奮戦するのと並行して、 欧州の当局者らはギリシャ救済への参加で銀行団との合意を目指した。 ドイツ財務省の当局者はこの日ベルリンで、銀行と保険会社の幹部と 会合し、ギリシャ債のロールオーバーをめぐるフランスの提案を協議 したと、事情に詳しい関係者2人が明らかにしている。

ギリシャ議会は「愛国者として責務」を果たすよう求めたパパン ドレウ首相の呼び掛けに応えた。大和証券キャピタル・マーケッツ・ ヨーロッパのエコノミトビアス・ブラトナー氏は採決前に、「欧州全 体が感じるのは何よりも安堵だろう」と話していた。

明日の第2の法案の採決について、ファンロンパイEU大統領は、 「欧州の目」は再びアテネにくぎ付けになるとし、これが可決されれ ば第2次救済パッケージは「迅速(じんそく)に進展するだろう」と の声明を出した。

ウニクレディト・グローバル・リサーチのエコノミスト、トゥリ ア・ブッコ氏は、今日の採決で首相を支持した議員らは実施法案にも 「賛成票を投じる可能性が高い」と述べた。採決が行われる時刻は発 表されていない。

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