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アスクル株8連騰で3月来高値、医療品の通販開始-収益寄与見込む

オフィス関連用品を中心にインタ ーネット販売を行うアスクル株が8連騰し、約3カ月半ぶりの高値を 付けた。医療用品のネット通販を7月1日から開始することが分かり、 将来的な収益寄与を見込む買いが優勢となった。

株価は一時、前日比7.3%高の1429円まで上昇。東日本大震災発 生日の3月11日(1565円)以来の水準を回復した。日中上昇率も、 3月17日(12.4%高)以来の大きさ。

アスクル・広報マネージャーの薄井真美氏によると、同社は7月 1日から注射器やカテーテルなどの医療器具や消耗品のネット通販を 開始する。医薬品卸会社や医療機器卸会社30社と提携、同社通販に登 録した病院や診療所向けに用品を販売する意向だ。

29日付の日経MJ新聞は、同社が医療関連用品の通販開始で2014 年5月期をめどに医療関連事業の売上高を100億円程度に引き上げる 計画と報道。10年5月期の同売上高70億円から3割程度の増収が可 能とみている、と伝えていた。

ジャパンインベストメントの柳沢和江シニアアナリストは、「取扱 商品が多ければ多いほど、アスクルの収益にはプラス」と指摘。ただ、 収益影響の大きな商材ではなく、当面は同社が注力する間接材一括購 買システム「ソロエル」の納入状況を確認しながら、株価は緩やかに 回復していくとの見方を示した。

柳沢氏は、「『ソロエル』の導入が順調ならば、アスクル株をグロ ース株と位置付けることができるが、ソロエル事業の懸念が払しょく できなければバリュー株になってしまう」と言う。アスクルによれば、 アサヒビール、オムロン、三越伊勢丹ビルマネジメントなどがソロエ ルを導入。震災発生前の事業計画上は、13年5月期の黒字化を予定し ていた。投資家の関心が高いソロエル事業について、薄井氏は「7月 4日の前期決算発表時に現状や今後の計画を説明する」としている。

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