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3カ月TB入札、最高利回り0.098%に上昇-0.1%下回る需要は限定的

財務省がこの日実施した国庫短期 証券(TB)3カ月物入札では、最高落札利回りが0.0982%に上昇し た。準備預金の付利金利0.1%を下回る水準では国内投資家の需要が 限られるとみて、証券会社などは慎重な応札となった。

TB204回債(償還10月3日)の最高利回りは0.0982%と、前回 の5年2カ月ぶりの低水準0.0922%を上回った。案分比率は51%。平 均利回りは0.0902%と前回を下回り、最高と平均の格差が拡大した。 応札倍率は3.49倍と前回の5.54倍から低下した。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「必要額を確保する応札と在庫 分の応札で、水準に開きがあったのではないか」と指摘。「前回の特殊 な需要を除けば、基本的に0.1%を下回る水準の買いはそれほどない ということを示した」と言う。

入札前取引で204回債は買い気配が0.09%付近に下がっていたが、 入札後の流通市場では0.095-0.10%で取引されているもよう。

市場関係者によると、発行額4.8兆円程度のうち9000億円程度が 落札先不明となった。内外の証券2社が各1兆円超落札したとの声も 聞かれた。前回の落札先不明分は3兆円程度とみられている。

国内証券のディーラーは、需給環境の良さをから積極的に応札し た向きも一部にあったものの、準備預金の付利0.1%という水準感は 無視できないと話した。

203回債

市場では、前回22日に実施された3カ月物TBの203回債には、 27日に償還した181回債の乗り換え需要があったとの見方がある。181 回債は3月の入札で証券2社が3兆円程度落札したとの指摘が出てい た。国内大手銀行の資金担当者は、海外中央銀行など海外勢の乗り換 え需要があったのではないかと指摘する。為替スワップ取引で低金利 の円を調達できる海外勢は0.1%を下回るTBでも買えると言う。

国内投資家でも国債の大量償還などで余剰資金が膨らめば、0.1% を下回るTBでも購入する場合があり、準備預金の付利を受けられな い投資信託や生損保などの需要もあるとの声も聞かれた。

もっとも、国内証券のディーラーは、国内銀行が0.1%割れを買 う理由はなく、徐々に荷もたれ感が強まって来週は0.1%台に上昇す ると予想する。足元で資金余剰感が強まっているにもかかわらず、レ ポ(現金担保付債券貸借)金利が下げ渋っており、ディーラーが在庫 を抱えているとの見方も出ていた。

余剰感強い

短資会社によると、無担保コール翌日物は信託銀行の調達を中心 に0.065%で推移。四半期末を控えて余剰感が強く、調達需要は限定 的。都市銀行で0.055-0.06%、外国銀行で0.07%の調達も見られた。 前日の加重平均金利は0.068%。

当座預金は5000億円減の33兆5000億円程度、準備預金(除くゆ うちょ銀)は1兆4000億円減の22兆5000億円程度になる見込み。20 日の国債大量償還以降、33兆-35兆円で推移している。

セントラル短資の金武審祐執行役員は、「7月になれば資金不足日 も増えるため、国債償還で膨らんだ当座預金を日銀が無理に削減する ことはないだろう」とみている。

レポ(現金担保付債券貸借)は0.10%での運用が強く、四半期末 にあたる30日や7月1日に受け渡しされる翌日物は0.095-0.10%と 横ばい。固定金利オペ8000億円(7月1日-9月28日)の応札倍率 は1.89倍と、過去最低を記録した前回の1.58倍から上昇した。

資金需要の減退で無担保コール取引残高が3兆円台半ばと、2003 年1月以来の水準に落ち込んでいる。一方、地方銀行や投資信託、生 損保の余剰資金が短資会社との有担保コール取引に殺到して、同取引 残高は16兆円台に達している。

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