【テクニカル分析】長期金利、1.0%半ばまで低下余地-7カ月ぶり水準

三菱UFJモルガン・スタンレー 証券の稲留克俊債券ストラテジストは日本の長期金利について、テク ニカル分析からは、約7カ月ぶり低水準となる1.0%台半ばまでの低 下余地があると見込んでいる。

長期金利の指標とされる新発10年国債利回りは、5月の大型連休 後の7週間にわたって1.105-1.165%のもみ合いが続いたが、今月16 日以降は短期的なトレンドを示す5日移動平均線に上値を抑えられる 格好で水準を切り下げている。

28日午後の取引では一時1.085%まで買い進まれ、フィボナッチ 分析で見た昨年10月の最低水準0.82%から今年2月に付けた最高

1.35%までの上げ幅の半値戻しの水準まで到達した。稲留氏は、1カ 月半以上も続いた取引レンジを下抜けた後だけに、もうしばらく金利 が低下する可能性が高いと言い、「半値戻しのレベルを一時的に突破す る場面がありそうだ」との見方を示した。1.0%台半ばは昨年11月中 旬以来の低い水準。

もっとも、7月5日には10年利付国債入札が実施されるほか、来 週末には米雇用統計の発表など注目イベントが続くため、金利低下の 持続性にはやや懐疑的。10年債利回りの1.02%はフィボナッチ級数の

61.8%戻しにあたるが、稲留氏は「現時点では1.0%台前半となると やや遠い印象」との見方を示した。

フィボナッチ分析は、相場が高値と安値の間を分割したフィボナ ッチ比率(23.6%、38.2%、50%、61.8%、76.4%)に応じて上下の 値動きをするという理論に基づいている。

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