米大手銀は縮小へ、「反トラスト」まがいの自己資本規制で-ボーブ氏

米銀は「反トラスト法(独占禁 止法)」を思わせる自己資本規制の強化に伴い、資産を縮小させる公 算が大きいとロッチデール・セキュリティーズのアナリスト、リチャ ード・ボーブ氏はみている。

ボーブ氏は28日付の顧客向けリポートで、「中央銀行は西欧の 大手銀行の成長抑制ないし分割を望んでいる」と指摘し、「新規制が いったん導入されれば、大銀行は縮小する」との見方を示した。

バーゼル銀行監督委員会は25日、金融危機の再発を防止する取 り組みの一環として、いわゆる大きすぎてつぶせない銀行に最大

2.5ポイントの自己資本比率上乗せを求める方針を示した。これら の銀行がさらに大きくなれば、上乗せ分を3.5ポイントに引き上げ るという。

ボーブ氏によると、銀行株は純資産価値を下回る水準で推移して いるため、銀行は株式売却による増資は実施しない。2019年に完全 実施となる自己資本基準を満たすために銀行が利益を維持して待つと の考え方は「ナンセンス」だとも同氏は指摘し、別の規制によって利 益が抑えられることを理由の一つに挙げた。

ボーブ氏は「中銀はこれらの金融機関は自己資本が足りないと主 張するが、それは借り入れコストに跳ね返ってくるはずで、問題に対 応するのに8年も待てないだろう」と記述している。

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