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米MMFに損失リスク、ギリシャ危機がスペインに波及なら「山火事」

欧州債務危機でソブリン債のデフ ォルト(債務不履行)を続発し、大手銀行が3カ月以内に債務の履行 を怠る事態となれば、米国のマネー・マーケット・ファンド(MMF) には脅威となりそうだ。

バンガード・グループのジョージ・ソーター最高投資責任者(C IO)はインタビューで、欧州債務危機が米MMFに脅威をもたらす には「極めて急激な下落が必要であり、欧州の比較的小規模の国だけ では不十分だ」と指摘。「スペインやイタリも困難な状況になる必要が あろう」と語った。

ギリシャは新たな国際支援を確保し、ユーロ圏で初のデフォルト に陥る事態を回避するため今週、財政緊縮5カ年計画の議会採決を行 う。MMFは融資先の欧州の銀行がギリシャなどの域内高債務国に融 資しているため、デフォルトが発生すれば打撃を受けかねない。

格付け会社フィッチ・レーティングスの試算によると、社債購入 が可能な米MMFは5月末時点で、欧州の銀行が発行した証券を約 8000億ドル(約65兆円)相当保有していた。これはこれらのMMF の総資産の半分に相当する。国際決済銀行(BIS)の推定では、欧 州の金融機関は域内高債務国のギリシャとポルトガル、アイルランド、 スペイン、イタリアに対する貸し付けが年末時点で2兆ドル強に上っ ていた。

JPモルガン・チェースの短期債戦略責任者、アレックス・ロー バー氏は電話インタビューで、「ギリシャがデフォルトに陥るかどうか ではなく、その後どうなるかが問題だ。それをめぐる不透明感がある」 と指摘した。

フェデレーテッド・インベスターズの課税対象MMF責任者、デ ボラ・カニンガム氏は「リスクは、欧州債務危機が何らかの要因でギ リシャからポルトガル、アイルランドなどに波及すれば、山火事のよ うに広がることだ」と指摘した。フェデレーテッドはMMFの提供で フィデリティ・インベストメンツとJPモルガンに次いで3位。

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