野村:自社株買いも選択肢、環境見て適宜検討-株主総会でCFO

野村ホールディングスの中川順子執 行役兼財務統括責任者(CFO)は、28日開催の定時株主総会で、株価 が過去30年ぶりの安値圏に低迷する中、自社株買いもあり得るとの考 えを示した。経営や市場環境を見極めながら、考えていくという。株主 の質問に答えた。

野村広報担当の金子崇徳氏によると、同CFOは財務戦略上の選択 肢の一つとして、自社株買いをするかについては経営環境などを見なが ら適宜考えていく、などと述べた。野村HDの株価は2008年秋のリー マン・ブラザーズ買収決定後の高値から70%超下落、28日終値は387 円と約30年ぶりの安値水準となっている。

09年10月の公募増資の際に野村株を1万株購入した東京都の松村 武久氏(73)は総会に出席。会場付近でブルームバーグ・ニュースの取 材に、リーマン買収後、野村が急激な海外展開を見せていることについ て「心配だ」と述べた。株価低迷については、投資は「自己責任」とし 「あとは株価が上がるのを待っている」という。

野村の前期の連結純利益は287億円で、その前の年の678億円から 58%減少した。海外拠点の税引き前損益は555億円の損失。赤字は4四 半期連続だ。年間の人件費はリーマンの従業員8000人を引継ぐ前の08 年3月期の3670億円から5190億円と40%以上増えた。

横浜市在住で会社役員の片山佳久氏(51)は、「日本経済が低迷し ているからといって野村の株価も同じでは許されない」と指摘。こうし た環境下でも収益や株価向上に努めてほしいとしている。片山氏は資産 運用の20%を株式に投資しており、野村株は2年前に2000株購入した。

野村の株主総会はメディアには非公開だった。野村の広報担当者に よると、出席者は1554人で前年の2824人から大幅に減少。質問者は13 人(昨年11人)だった。

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