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今日の国内市況:日本株反発、長期金利7カ月ぶり低水準-ユーロ反落

東京株式相場は反発した。深刻な 債務問題を抱えるギリシャがデフォルト(債務不履行)を回避できる との楽観的な見方から、ファナックやコマツ、オリンパスなど海外景 気に敏感な銘柄の一角が上昇。業種では不動産やその他金融、小売な ど内需関連も高かった。

TOPIXの終値は前日比4.70ポイント(0.6%)高の830.34、 日経平均株価は70円67銭(0.7%)高の9648円98銭。きょうは6月 期、12月期決算銘柄の配当権利落ち日で、ブルームバーグ・データに よると、日経平均の配当権利落ち分は約9円。

ドイツの大手銀行と保険会社は、保有するギリシャ債が満期を迎 えるのに伴い、その70%をロールオーバー(償還元本の再投資)する フランスの提案を検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。 この提案は、ギリシャ救済で民間投資家がコストを分担する方法とし て浮上した1つ。ドイツ銀行やアリアンツなどによる第2次ギリシャ 救済への貢献の協議は進展しており、早ければ28日か29日に合意が 発表される可能性がある。

前日の海外為替市場での円安・ユーロ高への反転、米国株高も市 場参加者に安心感を与え、きょうの日本株市場ではファナックやコマ ツなどのほか、信越化学工業、任天堂、ホンダ、三菱重工業、いすゞ 自動車、商船三井など景気敏感株が買われた。

このほか、東証1部33業種ではその他金融や不動産、保険、小売、 建設など内需関連株が値上がり率上位に並んだ。経済産業省が28日に 発表した5月の商業販売統計では、小売業販売額が前月比2.4%増と なり、民間エコノミストの予想中央値(1.2%増)を上回った。

日経平均は、午前に一時6月1日以来となる9700円台に入り、直 近1カ月のレンジ上限付近まで値を切り上げた。しかし午後1時すぎ からは、先物主導で急速に伸び悩む場面があるなど、買いの勢いは限 定的だった。東証1部の売買高は概算で17億199万株、売買代金は1 兆609億円。値上がり銘柄数は1020、値下がり501。業種別33指数は 30業種が上げ、空運、水産・農林、ガラス・土石製品の3業種は安い。

債券は続伸

債券相場は続伸。米国株高を背景に反発して始まった国内株相場 が午後に伸び悩んだため、債券先物に買いが膨らんだ。長期金利は

1.085%と7カ月ぶりの低い水準での取引となった。

東京先物市場の中心限月の9月物は前日比11銭安の141円45銭 で始まり、しばらく141円40銭台で推移した後、きょうの安値141 円42銭を付けた。しかし、その後はじりじりと下げ幅を縮めて、午後 2時半過ぎにはプラス圏に浮上。引け前には中心限月として昨年11 月24日以来の高値となる141円63銭を付け、結局は4銭高の141円 60銭で終了した。

9月物は27日午後には7カ月ぶり高値圏となる141円60銭まで 上昇したが、その後の米国市場の株高・債券安などが逆風となって、 この日の午前には売りが先行した。もっとも、午後に日経平均株価が 伸び悩むと、債券先物には再び買いが優勢となった。

現物市場で長期金利の指標とされる新発10年物の315回債利回り は前日比1bp高い1.105%で始まり、いったんは1.11%まで上昇する 場面があった。その後しばらくは1.10%での推移が続いたが、午後2 時半すぎには1bp低下の1.085%を付け、新発10年債として昨年11 月22日以来の低い水準を記録した。

この日は外部環境が悪化したことから売りが先行したが、現物市 場の需給環境が良好なほか、米国の景気減速懸念やギリシャ債務問題 の不透明感が根強いことが支えとなっていた。

ユーロ反落

東京外国為替市場では、午後の取引でユーロが伸び悩んで反落し た。ギリシャ債のデフォルト(債務不履行)が回避されるとの楽観的 見方からユーロ買いが先行したものの、国際的な支援融資の成否がか かっているギリシャの中期財政計画の採決を控えて、一段の買いには 慎重な姿勢が強まった。

ユーロ・ドル相場は早朝の取引で一時1ユーロ=1.4330ドルと、 3営業日ぶりの高値を付けたが、午後の取引にかけてじり安に展開し、 一時は1.4266ドルまで下落。午後3時45分現在は1.4272ドル付近で 推移している。ユーロ・円相場も早朝に一時1ユーロ=115円77銭と、 4営業日ぶりの高値を付けたが、午後は115円台前半に押し戻されて 推移。同時刻現在は115円35銭付近で取引されている。

一方、ドル・円相場は前日の海外市場で一時1ドル=80円98銭 と、今月16日以来の水準までドル高・円安が進行。この日の東京市場 では、輸出企業を中心としたドル売り圧力が強いとの指摘も聞かれ、 80円93銭をドルの上値に80円72銭まで水準を切り下げている。た だ、上下ともに限定的で、午後3時45分現在は80円82銭近辺で推移 しており、値幅は21銭にとどまっている。

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