政府保証付かない米MBS、値下がり幅拡大-リスクテーク控える動き

【記者:Jody Shenn】

6月27日(ブルームバーグ):政府保証が付かない米住宅ローン担 保証券(MBS)の価格が下げ幅を拡大している。米景気鈍化の兆し に加え、ギリシャがデフォルト(債務不履行)するとの不安を背景に、 リスクテークを控える動きが広がっている。

バークレイズ・キャピタルのデータによれば、当初数年間は金利 が固定されているプライム・ジャンボ(優良大口)住宅ローンを裏付 けとする最上位の証券の典型的な価格は先週、額面1ドル当たり1.5 セント下げて79セントとなり、過去3カ月間の下落幅は6セントに達 した。変動金利のオルトA住宅ローンを裏付けとする同様の証券は同 1セント下落して60セント。3カ月間では7セント値下がりした。

政府保証が付かないMBS市場がここ数週間に低迷している背景 には、米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AI G)がかつて保有していた証券を米連邦準備制度理事会(FRB)が 入札にかけることで、サブプライム(信用力の低い個人向け)のMB S市場が混乱していることがある。サブプライム以外の証券は新たな 困難に直面する恐れがあると、バークレイズ・キャピタルの米国債券 ストラテジー責任者、アジェイ・ラジャディアクシャ氏らは24日付リ ポートで指摘した。

同氏らは、FRBがサブプライム関連証券より「プライムやオル トAの証券売却を継続する可能性が高い」とし、「継続的な供給に 加え、この数カ月の比較的好調なパフォーマンスに伴い、オルトAと プライムの証券は今後数週間にさらに価格に下押し圧力がかかると考 えられる」と分析している。

また今月については、「他の高リスク資産と同様に、今後発表され るデータに関するマクロ面の懸念やギリシャの動向が引き続きこの種 の資産への重しとなっている」と説明した。

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