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FRB、QE2後も米国債の最大の買い手-今後1年で3000億ドルも

米連邦準備制度理事会(FRB) は、量的緩和第2弾(QE2)が今週末に終了した後も、米国債の最 大の買い手にとどまる見通しだ。金利水準を低く保つため、FRBは 2兆8600億ドル(約230兆円)規模の総資産を活用する。

FRBは22日、6000億ドルの国債購入プログラムを完了する一 方で、保有証券の償還元本で国債の購入を継続する方針を示した。こ れは金融システムに追加資金を投入することなく、FRBが向こう1 年で国債を最大3000億ドル購入すると解釈できる。米景気回復ペース が鈍化する中、市場金利を低く維持する狙いがある。

INGインベストメント・マネジメント(アトランタ州)の米公 債投資責任者、マット・トムズ氏は「その手段や規模などにおいて、 FRBが緩和の解除を望んでいるとは思わない」と指摘。「当局にとっ て償還金の再投資は極めて自然であり、これにより緩和姿勢が効果的 に維持される」との見方を示した。

FRBの公開市場操作用口座、システム・オープン・マーケット・ アカウント(SOMA)に保有する米国債1兆5900億ドルのうち、7% に相当する1121億ドルが1年以内に満期を迎える。国債の保有規模を 維持するには、FRBは来年6月まで平均94億ドルを毎月購入する必 要がある。

金融緩和策を継続

FRBはまた、22日現在で住宅ローン担保証券(MBS)を9144 億ドル、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)やフレディマック(連邦 住宅貸付抵当公社)の政府支援機関債を1184億ドル保有。スイスのU BSや米シティグループ、バンク・オブ・アメリカ(BOA)、JPモ ルガン・チェース、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)は、 途中償還のペース次第では毎月100億-160億ドルが償還されると予 想している。

ブルームバーグがエコノミスト58人を対象に14-17日実施した 調査によると、79%はFRBが10-12月(第4四半期)までバランス シート(貸借対照表)を現行水準で維持すると予想。同様の回答は4 月時点で52%だった。FRBは22日、SOMAに保有する国内証券 の規模を2兆6540億ドル前後で維持する方針を示した。

24日の米国債市場では、10年債利回りが一時2.85%に低下。2 年債利回りは一時0.32%と、昨年11月に付けた過去最低との差が1 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)以内に迫った。

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