欧州の銀行、バーゼル委決定で増資必要か-ドイツ銀や仏銀大手など

ドイツ銀行やイタリアのウニクレ ディトなど欧州の銀行各行は、システムにとって重要な巨大銀行(G -SIFI)の自己資本規制をめぐるバーゼル銀行監督委員会の合意 を受け、増資を迫られそうだ。

バーゼル委は週末に、世界で30行ほどに上る巨大銀行に自己資本 比率の最大2.5ポイント上積みを求めることを決めた。すべての銀行 に共通の最低基準は狭義の中核的自己資本であるコアTier1比率 7%。上積み基準を満たすために偶発転換社債(通称CoCo)など ハイブリッド資本の活用を認めることを求めていた欧州の銀行の主張 は退けられた。

銀行は自己資本比率の上積みについて、融資能力を低め世界経済 の回復を阻害する恐れがあると論じてきた。一部はG-SIFIと認 定されることを避けるよう模索した。今回の決定はCoCo利用の容 認を求めてきた欧州銀にとっては打撃となる。

メディオバンカのロンドン在勤の銀行アナリスト、クリストファ ー・ウィーラー氏は、「最後の一連の増資の引き金になるだろう。ウニ クレディトとドイツ銀、フランスの3大銀行が増資することになろう」 と述べた。「勝者は米銀だ」と付け加えた。

ドイツ銀とウニクレディトの広報担当者は資本規制を満たすこと に自信を示した幹部発言を繰り返し、それ以外のコメントを控えた。 仏銀3行の広報担当者もコメントを避けた。

バーゼル委は自己資本の上積みを求められる銀行名は公表してい ないが、事情に詳しい関係者は米銀最大8行を含め28-30行程度だと 述べている。同関係者は匿名を条件に語った。

モルガン・スタンレーのアナリスト、ヒュー・ファンステーニス 氏はリポートで、HSBCホールディングス、バンク・オブ・アメリ カ、シティグループ、ドイツ銀行、BNPパリバ、JPモルガン・チ ェース、バークレイズ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・ グループ(RBS)が約2.5ポイントの上積み、UBSとクレディ・ スイス・グループ、ゴールドマン・サックス・グループ、ソシエテ・ ジェネラルは2ポイントの上積みをそれぞれ求められるとの見方を示 していた。

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