BIS:欧州にソブリン債危機の収拾を要請-「きっぱりと決着を」

国際決済銀行(BIS)は欧州に 対し、ソブリン債危機をめぐる混乱に終止符を打ち、恒久的解決を見 いだすよう強く要請した。

BISは26日にスイスのバーゼルで公表した年次報告で、「1年 を優に超える期間にわたって欧州の政策当局者は、深刻な打撃を受け た国に対する短期的な措置の取りまとめや、実行可能で信頼できる長 期的解決策の策定方法を巡る議論に奔走している」と述べ、「彼らの仕 事はここできっぱりと決着させる必要がある」との認識を示した。

ギリシャとアイルランド、ポルトガルの救済コストを誰が負担す べきかをめぐる欧州当局の論争で危機は長期化しており、ユーロ圏の 崩壊を招く恐れがあると指摘するアナリストもいる。先週の欧州連合 (EU)首脳会議はギリシャのデフォルト(債務不履行)を回避する ための新たな支援プログラムで合意したものの、ドイツは依然、ギリ シャ債のロールオーバー(借り換え)に参加するよう銀行や保険会社 への説得を試みている。欧州中央銀行(ECB)はデフォルトや「ク レジットイベント(信用事由)」と見なされるいかなる解決策も危機を 悪化させると警告している。

BISは年次報告で「既発のソブリン債の部分的なデフォルトに よる影響は、銀行が被るかもしれない損失を考えると特に制御が極め て難しいだろう」と指摘。高債務国の債券利回りは「驚くほど跳ね上 がっている」ことにも言及した。

イタリアとスペインの国債は先週、債務危機の悪化観測で下落し た。イタリアの10年債は同年限のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅 (スプレッド)が213ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に 拡大し、ユーロ導入後で最大を記録。ギリシャの2年債利回りは30% に接近している。

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