米投機ファンドの農産物買い越し:3カ月で最大の減少-供給懸念緩和

ファンドによる農産物相場上昇を 見込む買い越しが過去3カ月で最大の減少率を示した。世界景気減速の 兆しが広がる中、供給懸念が緩和され、小麦とコーヒーを中心に買い越 しが減少した。

ブルームバーグが集計した米政府のデータによると、投機家が保有 する米農産物11銘柄の先物とオプションの買い越しは21日終了週に 12%減の67万4396枚と、3月中旬以降で最大の減少率を示した。小 麦については昨年11月下旬以降で初めて売り越しに転じた。コーヒー の買い越しは65%減少した。

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の農産物指数は3週連 続で下げ23日には456.16と、昨年12月1日以来の低水準となった。 米国の天候が改善しトウモロコシと大豆の生育見通しを押し上げたほか 冬小麦の収穫が加速したことが要因。バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は22日、「米景気の回復は緩やかなペースで進行中だ が、予想していたよりは幾分かペースが遅い」との判断を示した。

グローバル・コモディティー・アナリティクス・アンド・コンサル ティング(インディアナ州)のマイク・ズゾロ社長は「マクロ経済のフ ァンダメンタルズ(基礎的条件)の一部がファンドは資金を引き揚げる べきであることを示唆している」と指摘。「これは、非常に広範囲に及 ぶマクロ経済状況に基づく売りだ」との見方を示した。

小麦相場は6月に入って16%下げており、月間ベースでは2008 年10月以降で最大の下落となる可能性がある。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE