債券続伸、米債高や超長期債などに買い-長期金利は一時1.1%割れに

債券相場は続伸。前日の米国債相 場が経済指標悪化などを受けて上昇した地合いを引き継いで買いが先 行した。長期金利は一時約7か月ぶりに1.1%を割り込んだほか、先 物は昨年12月以来の高値を記録。超長期債などにも買いが入った。し かし、午後に入ると高値警戒感から売りに押される場面があった。

大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥国内債券運用第2グループリー ダーは、「先物と超長期債が堅調。超長期債は出遅れ感や第3次補正予 算編成の後ずれ観測などで買いが入ったもよう。一方、10年債は1.1% 割れた水準では買いに行きづらい。昨日までは短期債から中期債まで が強かったが、きょうは利益確定売りが出た」と語った。

東京先物市場で中心限月9月物は続伸。前日比12銭高の141円 37銭と、17日に付けた直近高値(141円33銭)を更新して開始。午 前10時過ぎには141円44銭と、中心限月ベースで昨年12月7日以来 の高値を付けた。午後に入ると売りが優勢となり、3銭安まで下げた が、結局は6銭高の141円31銭で終えた。

朝方は前日の米国債相場が上昇した地合いを引き継いで買いが先 行した。JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、 「米長期金利が3%を天井にじわりと低下し始める中、10年債利回り の1.1%をはじめ、5年債の0.4%や20年債の1.9%といった節目の 下抜けを探る展開になる」とみていた。

23日の米国債相場は上昇。先週の米失業保険申請件数が増加した ことが買いを誘った。ギリシャの財政緊縮法案の成立が難航するとの 懸念も材料。米10年債利回りは7bp低下の2.91%。一時は10ベーシ スポイント(bp)低下の2.88%と日中取引ベースで15日以来の大幅 な下げとなる場面もあった。一方、米株式相場は下落した。

10年債利回りは一時1.095%

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の315回債利回 りは、前日比1bp低い1.095%で始まり、昨年11月22日以来の1.1% 割れを記録した。午前は1.095-1.105%のレンジで推移。午後に入る とやや水準を切り上げ、午後零時40分前後には0.5bp高い1.11%ま で上昇。その後は1.105-1.11%で推移している。

三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、「需給的な要因 で、全体的に買いが入っている。先行き不透明感を背景に、企業の手 元流動性が潤沢で、金融機関も円債を買う動きが続いている」と述べ た。

長期金利が朝方に低下した後に売られたことについて、岡三証券 の坂東明継シニアエコノミストは、「節目の1.1%を割り込んだので材 料出尽くし感からポジション(持ち高)調整の売りが出た」と説明。 一方で、坂東氏は「世界的にリスク資産を回避する姿勢は強く、安全 志向で債券買いは続くとみている」との見方も示した。

超長期債が買われた。政局の混迷で今年度第3次補正予算の編成 が後ずれして、当面は国債増発が回避されるとの観測などが買い材料 となったもよう。20年物の128回債利回りは前日比1.5bp低い1.875% まで低下し、新発20年債利回りとして、1月4日以来の低水準を付け た。30年物の34回債利回りは2bp低い2.00%に低下している。

新生銀行ALM部の勝智彦次長は、「超長期債には年金基金などの 保有債券の長期化に向けた買いがたんたんと入ったもよう」と説明し た。

--取材協力:赤間信行 Editors:Hidenori Yamanaka,Joji Mochida

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