ギリシャにはデフォルト香る「98年ロシア」の面影-世銀エコノミスト

世界銀行のモスクワ在勤のエコ ノミスト、セルゲイ・ウラトフ氏は、ギリシャ危機はロシアが1998 年のデフォルト(債務不履行)時に苦しんでいた要素の全てを備えて いると指摘した。

同氏は23日にロンドンで開催されたフォーラムで、「ギリシャ の例は私に、1998年にロシアで起こっていたことをまざまざと思い 出させる」と語った。

ギリシャはデフォルト回避を目指しぎりぎりの努力を続け、欧州 当局者らは第2次救済パッケージの取りまとめを急いでいる。ギリシ ャは赤字削減に向けた財政法案を議会で成立させられなければ7月に 予定される融資が受けられない。8月に66億ユーロの国債償還を控 え、融資が受けられなければデフォルトの危機にひんすることになる。

ロシアは1998年にデフォルトに陥った。ウラトフ氏を含めフォ ーラム参加者の一部は、ギリシャのデフォルトが避けられないとみて いる。

HSBCホールディングスのロシア・独立国家共同体(CIS) エコノミスト、アレクサンダー・モロゾフ氏は、「ほかに選択肢はな い」と述べ、シティバンクCIS部門社長のズデニク・テゥレク氏は、 ギリシャのデフォルトは「どちらかと言えば早く」起きた方が望まし いと話した。

23、24日両日の欧州連合(EU)首脳会議はギリシャ向け新融 資の規模や民間投資家に支援参加を促す方法を話し合う。

ウラトフ氏は、「ギリシャ支援パッケージをまとめなければなら ないという国際的な共通認識ができたが、そこには大きなモラルハザ ード(倫理観の欠如)がある」と語った。大手投資銀行など民間の投 資家の一部は「自分たちが手を引きたいがために、このパッケージを 求めている」とも述べた。

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