伊プラダの香港上場、市場低迷で軟調スタートか-外資のIPO減少も

イタリアの高級ファッションブラ ンド、プラダが24日、香港市場に上場する。香港の今年の新規公開株 の不振が目立つタイミングでの同社の上場は、外国企業による新規株 式公開(IPO)が減速する前触れとなるかもしれない。

プラダは先週の21億ドル(約1690億円)のIPOで価格を目標 レンジの下限に近い水準に設定しており、24日の上場後に下落する可 能性がある。ブルームバーグの集計データによると、今年の香港の新 規公開株31銘柄で投資家の損失はこれまでに8億7300万ドルに達し ているが、プラダ株が下落すれば一段と損失が拡大することになる。

香港にはプラダやサムソナイト・インターナショナルなど、中国 の高経済成長で商機をつかもうとする企業が集まってきたが、中国の インフレ懸念でハンセン指数は2年半ぶりの低迷にあえいでいる。ブ ルームバーグ・データによれば、今年香港で1億ドルを超える規模の IPOを実施して上場した16社のうちIPO価格から上昇しているの は1社だけで、この割合は10大株式市場の中で最も低い。

米IPOXシャスター(シカゴ、運用資産約25億ドル)の創業者、 ジョゼフ・シャスター氏は「香港上場を検討している企業はここにき て様子見モードだ」と指摘。「今香港上場を考える企業はどこも、IP O価格の引き下げが必要になるだろう。このため企業にとって香港市 場の魅力は低下する」と分析した。

ブルームバーグ・データによれば、ハンセン指数採用の46銘柄の 平均株価収益率(PER)は11.7倍と、2009年3月以来の低水準付近 にあり、米S&P500種の14.8倍を下回っている。ハンセン指数は17 日終了週まで5週連続で下落し、08年のリーマン・ブラザーズ・ホー ルディングスの経営破綻以後では最長の下げ局面となっている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE