FRB議長が「QE3」の発動に含み-ギリシャ情勢などで選択肢残す

【記者:Scott Lanman and Jeannine Aversa】

6月23日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB) のバーナンキ議長は、米景気が予想通りに回復しない場合、新たな 金融刺激策を導入する可能性に含みを残した。

バーナンキ議長は22日の連邦公開市場委員会(FOMC)終 了後、「追加的措置を講じる用意がある。もちろん、状況がそれを必 要とした場合だ」と述べ、国債の追加購入もそれに含まれると発言。 米経済はエネルギー価格高騰や日本の震災に伴う製造業のサプライ チェーン断絶などの制約を乗り切る公算が大きいが、長期的には住 宅価格の下落と高い失業率、金融システムの脆弱(ぜいじゃく)性 が景気回復を抑制する可能性があるとの認識を示した。

雇用とインフレの見通しは量的緩和第2弾(QE2)以前と比 較して良いとしながらも、景気に対する逆風がいつまで続くかは分 からないとバーナンキ議長は説明した。

FRBの元理事で、現在はワシントンのポトマック・リサーチ・ グループで上級経済顧問を務めるライル・グラムリー氏は、バーナ ンキ議長の発言が追加的な国債購入の「余地を残した」と指摘。「量 的緩和第3弾(QE3)のハードルは明らかに高いが、大きな下向 きリスクが顕在化し、失業率が再び上昇に転じるほど景気が減速す る場合にはQE3を検討する必要が出てこよう」と話す。

リスク要因

バーナンキ議長は22日の記者会見で、そのようなリスクの一 つとしてギリシャのデフォルト(債務不履行)の可能性に言及。債 券・株式市場を含めて「世界規模で金融市場をかく乱し、米国にも 極めて重大な影響を及ぼす」恐れがあると指摘した。

オッペンハイマーファンズのチーフエコノミスト、ジェリー・ ウェブマン氏は「いずれかの方向に政策を調整する理由が差し当た って見当たらない状況であるのはかなり明らかだ。これらの一時的 な外的要因の影響を見極めるための様子見の期間があるはずだ」と 述べている。

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