デンマークにも「流動性の難題」-カバードボンドは国債に劣るか

【記者:Tasneem Brogger and Peter Levring】

6月23日(ブルームバーグ):欧州最大のカバードボンド発行体で あるデンマークの住宅金融最大手ニクレディトは、国際投資家による カバードボンドの保有比率を現在の倍に引き上げることを目指してい る。新たな国際的流動性規制が導入される結果、国内の銀行がカバー ドボンドを売却せざるを得なくなると予想されるためだ。

ペーター・エングバーグ・イエンセン最高経営責任者(CEO) は22日のコペンハーゲンでのインタビューで、中国や中東、欧州、米 国の投資家に働き掛け、モーゲージ債権を裏付けとするカバードボン ドの海外勢による保有比率を現在の約12%から最大25%に拡大する考 えを表明。「それを今後数年で達成する必要がある。多大な努力が必要 だ」と語った。

世界3位のモーゲージ債市場を擁するデンマークは、バーゼル銀 行監督委員会の新たな流動性規制が自国に不利に働くと主張し、欧州 連合(EU)当局に基準の緩和を働き掛けている。イエンセンCEO によれば、EU当局は一部の要求に応じる可能性を示唆しているが、 2015年までに導入される新たな流動性基準は、カバードボンドを国債 よりも流動性の低い資産として扱う公算が大きい。

イエンセンCEOは銀行の流動性資産におけるカバードボンドの 扱いについて、「最終的にカバードボンドと国債が完全に同等に扱われ ることにはならないと考えている。このため、投資家基盤を拡大する 必要がある」と強調した。

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