銀相場の高騰、太陽光発電業界に「逆風」-化石燃料との競争力低下

銀相場の高騰により、太陽光発 電業界の化石燃料に対する競争力が低下している。

銀は太陽電池の電気伝導体として利用され、太陽光パネルメーカ ーは世界の銀供給の約11%を消費する。銀相場の年初来の平均は1オ ンス当たり35.30ドルと、昨年の20.24ドルから74%高騰している。

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスによると、太 陽電池価格は今年に入って約27%下落している。パネル1個当たりに 利用される銀の量が約20グラムを下回ればさらに低下する可能性が ある。そうなれば、ドイツのソーラーワールドや中国のLDKソーラ ーなどの太陽光パネルメーカーが、在来型エネルギーと競合できる価 格水準で納入できる日が遠くなる。

中国を拠点とするカナディアン・ソーラーのショーン・クー最高 経営責任者(CEO)はインタビューで「世界の銀相場は大幅に上昇 しており、太陽電池には銀ペーストが接着材料として利用されている」 と述べ、「銀価格の上昇は、太陽電池価格の引き下げを目指す当社の 取り組みを困難なものにするだろう」との見方を示した。

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの推計によれ ば、太陽光パネルの価格は6月に1ワット当たり1.49ドルと、1月 時点の約1.80ドルから下落した。特に中国のメーカーによる増産と 欧州で補助制度が縮小されたことが背景にある。

バークレイズ・キャピタルは顧客向け文書で「一部の企業は銀消 費を減らすための措置を講じているが、銀価格の上昇はなお逆風とな りそうだ」と指摘した。

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