ギリシャ救済劇:再びドイツとECB主役-財政採決前の「アメ」出るか

ギリシャのパパンドレウ首相が新 内閣への信任投票で勝利したことで緊縮財政策が議会で承認される可能 性は高まり、ギリシャ救済劇のスポットライトが当たる役回りは再びド イツと欧州中央銀行(ECB)になった。

内閣改造を断行し議会に信を問うた首相に、議会は155対143 で信任を与えた。これにより、ギリシャが財政緊縮パッケージを議会通 過させ7月の120億ユーロ(約1兆4000億円)の救済資金を受け取 れる可能性は高まった。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジスト、イラン・ ソロット氏は「なおくすぶっている問題は、ECBとドイツの対立だ。 誰がどの程度譲歩するかという点だ」と指摘する。

ギリシャ救済をめぐり、民間投資家の参加を主張するドイツとEC Bは見解を異にしてきた。23、24両日の欧州連合(EU)首脳会議は ギリシャ問題を話し合う。その後、7月3日に開かれる財務相会合が、 ギリシャが次回融資の条件を満たしたかどうかを判断する。財政案をめ ぐるギリシャでの採決は来週中に行われる。

EUの欧州委員会のバローゾ委員長は、ギリシャ議会が緊縮財政策 を承認すれば、救済融資の「迅速な実行」が可能だと述べている。

ドイツのメルケル首相は22日に同国議会で、債券保有者の貢献に ついては「最初から自発的なものであることが前提だった」と発言し、 ECBへの歩み寄りをあらためて示唆した。

ブラウン・ブラザーズのソロット氏は、もしEU首脳らがギリシャ 支援で合意に達すれば、来週の採決での財政案「承認を促すギリシャ議 会への『アメ』になるかもしれない」と指摘した。

一方、首脳らがギリシャの姿勢を確認するまで確言を遅らせるとの 見方もある。ブリュッセルに拠点を置くシンクタンク、ブリューゲル・ インスティチュートのグントラム・ウォルフ氏は、首脳らは「ギリシャ に大きな圧力を掛けたいため、もう1週間待つことは大いにあり得る」 と話している。

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