連邦債務の上限に気をもむ米FRB、赤字抑制要求は当面棚上げへ

バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長が財政赤字の抑制を連邦政府に一段と強く要求すると しても、今はその時期ではない。

FRB当局者らは、フィッシャー・ダラス連銀総裁が指摘する「財 政の陥没した穴」を議会が埋められなければ、経済を危険にさらすと 懸念を表明する一方、支出削減を急ぎ過ぎれば、失業率が9%を超え る景気の回復の勢いを止めかねないと警告している。

バークレイズ・キャピタルの米国担当チーフエコノミスト、ディ ーン・マキ氏は、FRBは政府支出の削減が経済成長の妨げになるこ とを懸念し、6000億ドル(約48兆円)規模の米国債購入プログラム を今月終了した後も、過去最大規模の金融刺激策を維持する可能性が あると予想する。

FRBの政策金利はゼロ近くまで引き下げられ、バランスシート の資産は過去最大の2兆8300億ドルに膨らんでいる。このため景気が さらに軟化しても、FRBには成長促進と雇用創出のために政策を発 動できる余地がほとんど残されていない。

米財務省によると、連邦債務の上限(現行14兆3000億ドル)の 引き上げで議会が合意しない限り、政府は8月2日に借り入れ権限を 失う。8月2日以前に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)は、 21日から2日間の日程で開かれている今回が最後となる。

FOMCの声明はワシントン時間午後0時半(日本時間23日午前 1時半)に発表され、バーナンキ議長は午後2時15分から記者会見に 臨む。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想によると、 今回のFOMCは、米国債購入プログラムの終了と、政策金利を「長 期にわたって」ゼロ近くに据え置く方針をあらためて確認する公算が 大きい。エコノミストの大半は、FRBが量的緩和第3弾(QE3) を開始する公算は小さいとみている。

-- Editors: Christopher Wellisz, James Tyson

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor: Ryoji Uchida 記事に関する記者への問い合わせ先: Caroline Salas Gage in New York at +1-212-617-2314 or csalas1@bloomberg.net

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