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日本株は3連騰、ギリシャの内閣信任好感-輸出や金融中心広く買い

東京株式相場は3連騰。ギリシャ のパパンドレウ政権が議会で信任を受けたことで欧州債務問題に対す る警戒が和らぎ、機械など輸出関連株中心に東証1部33業種中、32 業種が高い。海外金融株の上昇が好感されたほか、国内景気の回復期 待もあり、銀行や証券、保険はそろって業種別上昇率の上位に並んだ。

TOPIXの終値は前日比13.26ポイント(1.6%)高の828.99、 日経平均株価は169円77銭(1.8%)高の9629円43銭。両指数とも 終値では6月1日以来、3週間ぶりの高値水準を回復。

明治安田アセットマネジメントの福島毅執行役員は、「ギリシャを めぐる動きは良いシナリオへと向かっている上、米国の経済指標も悪 いものばかりではなく、まちまちになってきた」と指摘。行き過ぎた リスク回避が正常化しつつあり、「株価指数先物や金融株にテクニカル 的な買い戻しが入っている」と話していた。

TOPIXの3日続伸は5月2日以来、約1カ月半ぶり。きょう の日本株は朝方から幅広い業種に買いが先行し、午後は先物主導で上 げ幅を広げた。日本時間22日早朝に実施されたギリシャのパパンドレ ウ内閣に対する信任投票は、市場の事前予想通り僅差で信任。これに より同首相は、財政緊縮策を推進できる可能性が高まった。きょうの 外国為替市場では、ユーロは対円で一時115円83銭まで上昇。その後 も、115円台で堅調に推移した。

「ギリシャは今月中に中期財政戦略も承認され、追加融資を受け ることに関して一歩前進した」と、SMBC日興証券エクイティ部の 西広市部長は受け止める。一方、きのうの米国では、5月の米中古住 宅販売が6カ月ぶり低水準となったものの、ブルームバーグが集計し た事前調査ほどは悪化しなかった。

FOMCも楽観視

21日から行われている米連邦公開市場委員会(FOMC)は、22 日に終了し、バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長が会見予 定。かざか証券の田部井美彦市場調査部長は、「ギリシャ問題とFOM Cに対する楽観の見方が市場で台頭している」と指摘。FOMCでは 「景気回復の勢い低下は示されても、量的緩和第3弾(QE3)はな いということで、結果的に景気は自律回復しているという評価につな がる可能性がある」とした。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト58人を対象に先週実施 した調査によれば、FRBが10月になるまで、あるいはそれ以降もバ ランスシートを現在の規模のまま維持すると79%が予想した。これは、 4月のFOMC開催前の52%を上回る。

東証1部の業種別上昇率では証券・商品先物、保険、その他金融、 銀行が上位に入った。「ギリシャ信任によって海外金融株が戻ることは 国内金融株にも影響するほか、国内の景気回復傾向からも買われやす い」と、かざか証の田部井氏は言う。朝日新聞電子版などによると、 証券優遇税制の2年延長を盛り込んだ税制改正修正法がきょう午前に 成立し、証券・商品先物取引は上昇率2位となった。

このほか、印刷用紙の販売価格が改善の兆しにあるとし、大和証 券キャピタル・マーケッツが格上げした王子製紙などパルプ・紙株が きのうに引き続き上昇し、業種別上昇率で首位。

ソフバンク急伸、唯一下げは電力・ガス

個別銘柄では、アリペイに関する合意に向け中国のアリババ・グ ループ、米ヤフーと「大幅に勇気づけられる」進展があったと共同で 声明を発表したソフトバンクが、東証1部の売買代金首位で急伸。携 帯端末向けで世界最薄となるパッケージの高さ0.8ミリを実現した4 段積層DRAMの量産技術を確立したエルピーダメモリ、中国建機市 場は遅くとも10月上旬の国建節明けにも回復を始めるとし、クレデ ィ・スイス証券が強気判断を強調したコマツも高い。

半面、電源開発や沖縄電力、東北電力が東証1部の値下がり率上 位に入るなど、電力株は33業種の中で唯一下げた。売買代金上位では、 セブン&アイ・ホールディングスやグリー、関西電力が安い。

東証1部の売買高は概算で19億1193万株、売買代金は同1兆 2906億円。値上がり銘柄数は1465、値下がりは136。

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